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診療科・部門

ICU/NICU/救急業務



人工呼吸療法(respiratory therapy)

まず、人工呼吸器とは、肺の機能を代行する生命維持管理装置です。機械で呼吸(換気)をさせることにより、肺内(体内)の二酸化炭素を排出し、酸素を体内に与える役割を担います。
人工呼吸療法には、挿管(気管にチューブを挿入)して呼吸を行う方法と挿管しないで、マスクにより呼吸(非侵襲的人工呼吸)を行う方法があります。これらは、病院だけではなく、自宅(在宅)でも行う場合もあります。

また、人工呼吸器は医療機器の中でも他の医療機器と異なり生命維持管理装置であるため、その取扱いや保守管理などが適切に実施されなければ患者に致命的な障害を与える危険性があります。当院では、疾患や用途に合わせた人工呼吸器を選択できるように機種を取り揃えています。

人工呼吸療法(挿管による)

非侵襲的人工呼吸療法(挿管しない)

当院のICU/NICUでは、臨床工学科が24時間(on Call)体制により、人工呼吸器の管理を行っています。使用する場合は、必ず立会うこととなっています。
医師、看護師などとコミュニケーションをとりながら、病態に応じて人工呼吸器の機種の選定や設定を行っています。さらに、NST(栄養サポートチーム)や感染対策委員、医療安全との協力体制もあり、理学療法士、栄養士などを含めたチームで呼吸療法を行っています。令和3年度よりRSTによるラウンドも開始されました。 病院以外の自宅(在宅)での管理も臨床工学技士が訪問して行っています。

人工呼吸療法(多職種による離脱訓練)

NICUにおける新生児人工呼吸療法

【目的】
  • 出生直後の呼吸循環の確立(主に低出生体重児)
  • 出生後、呼吸不全を来した患児に対する呼吸管理

NICU(Neonatal Intensive Care Unit)
新生児集中治療室の様子

高気圧酸素療法(hyperbaric oxygen therapy:HBOTまたはHBO)

100%酸素を圧力の高い部屋(高気圧治療装置)で吸う治療を「高気圧酸素治療または再圧治療」といいます。高気圧酸素治療は、酸素をたくさん身体内に送り込むことによって、酸素不足またはダメージを受けている組織を回復させる治療です。
学会や厚生労働省の基準では、2絶対気圧(大気圧の2倍、水深10mの圧力)で1時間以上100%酸素を呼吸することを高気圧酸素治療と定めています。
私たちの身体では、赤血球中(動脈中)のヘモグロビンの95%以上が酸素と結びついています。ヘモグロビンと結びついている酸素を「結合型酸素」といいます。たとえば、病院などで100%の酸素を吸うと、ヘモグロビンがほぼ100%、酸素と結び付きます。さらに、高気圧酸素治療では、高気圧下で酸素を吸うため、圧力に応じて身体内に酸素が溶け込みます。血清(赤血球や白血球が浮いている血液の水分)に溶け込むわけです。これを「溶解型酸素」といいます。高気圧酸素治療では、特にこの「溶解型酸素」が威力を発揮します。治療圧力を高くすれば高くするほど、この「溶解型酸素」は増加しますが、過剰に入りすぎると副作用を現すことがあるため、病気や病状に合わせて圧力(治療表)を選択します。

高気圧治療装置

高気圧酸素治療中

急性血液浄化療法(acute blood purification)

急性の腎不全や肝不全、肝炎、敗血症などに対して、各種血液浄化を持続的血液浄化(CHF、CHDF)、血漿交換、血液吸着(DHP、PMX)などを集中治療室にて行います。

持続的血液透析濾過療法(continuous hemodiafiltration:CHDF)

CHDF+エンドトキシン吸着(PMX)

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