本文へジャンプ

業務内容

血液浄化療法(blood purification therapy)

 体内に貯まった老廃物などを排泄あるいは代謝する機能が働かなくなった場合に行う、血液透析療法(人工透析)、アフェレーシス療法(血漿交換療法、血液吸着療法)、急性血液浄化療法(CHF、CHDF、PMX、DHP)などの血液浄化療法を施行しています。


血液透析(人工透析)療法(Hemodialysis:HD)

 慢性腎不全患者の血液透析(人工透析)療法を47床の腎センターにて行っています。


腎センター
腎センター(人工透析装置)


   血液透析(人工透析)とは慢性腎不全により尿毒素に汚染された血液を、きれいにして体内に戻す方法です。
 人工腎臓と呼ばれるダイアライザーの装置に体内の血液を送り、血液の中の老廃物を取り除き、余分な水分を除去・電解質の濃度の調節・血液pH(酸-アルカリ性)を改善を行い、血液をきれいにして体内に戻します。

人工透析装置
人工透析装置

人工腎臓
人工腎臓(ダイアライザー)


 血液透析(人工透析)では、血管に針を刺して血液を連続的に取り出す必要があるため、簡単な手術によって、前腕の動脈と静脈を皮下でつなぎ合わせてシャントと呼ばれる血液の取り出し口を作ります。
 1回の透析時間は4~5時間で、週2~3回透析施設に通います。次の透析までの間に老廃物や水分がたまるので、 食事制限を厳密にする必要があります。一般的に、高カロリー低タンバクの食事で、水分・塩分・カリウムは制限します。

人工透析装置

人工透析装置

On-Line HDF
当院では、平成25年度よりOn-Line HDF(オンラインHDF)を導入しました。透析液は「高純度(ウルトラピュア)透析液」と呼ばれ、オンラインHDFにも対応できるようになりました。


この高度に清浄化されている透析液で透析を続けると、
●皮膚掻痒症
●レストレッグ症候群・イライラ感
●食欲不振
●皮膚の色素沈着
●透析中の血圧安定
●不眠
●エリスロポエチン不反応性腎性貧血
●透析アミロイド症予防
といった効果があると言われています。

 

 


アフェレーシス療法(apheresis therapy)

 主に免疫疾患(ギランバレー症候群、重症筋無力症、グッドパスチャー症候群(Goodpasture's syndrome, GPS)、溶血性尿毒症症候群(HUS)など)にPE、DFPP等の血漿交換。潰瘍性大腸炎の患者に対しての白血球吸着(L-CAP、G-CAP)を行います。

人工透析装置
免疫疾患に対しての血漿交換(DFPP)

人工透析装置
潰瘍大腸炎に対しての血液吸着(L-CAP)


人工透析装置
ネフローゼ症候群に対してのLDL吸着(low density lipoprotein apheresis)


急性血液浄化療法(acute blood purification)

 急性の腎不全や肝不全、肝炎、敗血症などに対して、各種血液浄化を持続的血液浄化(CHF、CHDF)、血漿交換、血液吸着(DHP、PMX)などを集中治療室にて行います。


人工透析装置
持続的血液透析濾過療法(continuous hemodiafiltration:CHDF)

 

人工透析装置
CHDF+エンドトキシン吸着(PMX)



ペースメーカ(Pace Maker)業務

心臓ペースメーカーとは、
 不整脈など、心臓の収縮が秩序正しく伝わらない時、心臓に周期的に電気刺激を与えて、心拍動を起こさせる装置です。ペースメーカーには、緊急の時に用いる体外式と、体内に植え込む永久型の2種類があります。体外式は、心臓手術のときに起こる不整脈の時などに使われ、永久型は、大きさ小型ライター並み、植え込んでも違和感無く過ごせます。


ペースメーカ図1


健康な人の心拍数は1分間に約70回。それが1分間に20~30回に減少した場合を徐脈と呼び、心電図に現れる。症状はめまい、息切れ、どうきなど。ひどくなると意識がなくなって倒れることもある。このように下がった心拍数を正常の数値に戻すためにペースメーカーを使う。 ペースメーカーは、心臓病によって徐脈が見られた場合に使われ、その本体は電池、コンデンサー、IC回路からできている。回路からの電気信号は40~50センチの細い柔軟なワイヤでできた電極を通して心筋に伝えられる。
 現在ある一番小さいペースメーカーの本体部分の大きさは縦5センチ、横4センチ、厚み7ミリほどで重さは17グラム。大きいのでもその2、3倍程度。小さい方の電池の寿命は約5年。大きいので約10年もつ。電池の寿命がきたら本体ごと取り換える必要がある。

ペースメーカ図2


ペースメーカ実物


 

 

ペースメーカ業務における臨床工学技士の関わり

    1. ペースメーカ植込術(術前、術語患者訪問、アナライザー、プログラマー操作)
    2. ペースメーカ交換 (プログラマー操作)
    3. ペースメーカ外来チェック(全患者約200名、年2回)

      ※2013年から条件付MRI対応ペースメーカーを取り扱っています。MRI検査前後に臨床工学技士がプログラマーを操作することにより、ペースメーカ植え込み患者がMRI検査を行えるようになります。

腎センター

 

ペースメーカ植込術風景
プログラマーの操作
閾値、波高値の測定など


プログラマー操作 プログラマー操作
プログラマー操作


人工呼吸療法

 まず、人工呼吸器とは、肺の機能を代行する生命維持管理装置です。機械で呼吸(換気)をさせることにより、肺内(体内)の二酸化炭素を排出し、酸素を体内に与える役割を担います。
 人工呼吸療法には、挿管(気管にチューブを挿入)して呼吸を行う方法と挿管しないで、マスクにより呼吸(非侵襲的人工呼吸)を行う方法があります。これらは、病院だけではなく、自宅(在宅)でも行う場合もあります。
 また、人工呼吸器は医療機器の中でも他の医療機器と異なり生命維持管理装置であるため、その取扱いや保守管理などが適切に実施されなければ患者に致命的な障害を与える危険性があります。  臨床工学科では、24時間体制で、人工呼吸器の管理を行っています。使用する場合は、医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士、栄養士などとコミュニケーションをとりながら、病態に応じて人工呼吸器の機種の選定や設定を行っていきます。また、NST(栄養サポートチーム)や感染対策委員との協力体制もあり、チームで呼吸療法を行っています。病院以外でも、自宅(在宅)での管理も臨床工学技士が訪問し、行っています。


機 種
台数
取扱業者(メーカー)
備 考
サーボ300A 5 フクダ電子  
サーボi フクダ電子  
サーボs フクダ電子  
BiPAP  Vision 1 フィリップス・レスピロニクス  
LTV-1000 1 フィリップス・レスピロニクス  
オートセットCS 帝人 レンタル対応
NIPネーザルV 帝人 レンタル対応
ハミングX 1 日本光電 小児・新生児
インファントフロー・サイパップ 2 日本光電 小児・新生児

プログラマー操作
人工呼吸療法(挿管による)

プログラマー操作
非侵襲的人工呼吸療法(挿管しない)

 


高気圧酸素療法(hyperbaric oxygen therapy:HBOTまたはHBO)

 100%酸素を圧力の高い部屋(高気圧治療装置)で吸う治療を「高気圧酸素治療または再圧治療」といいます。高気圧酸素治療は、酸素をたくさん身体内に送り込むことによって、酸素不足またはダメージを受けている組織を回復させる治療です。
 学会や厚生労働省の基準では、2絶対気圧(大気圧の2倍、水深10mの圧力)で1時間以上100%酸素を呼吸することを高気圧酸素治療と定めています。
  私たちの身体では、赤血球中(動脈中)のヘモグロビンの95%以上が酸素と結びついています。ヘモグロビンと結びついている酸素を「結合型酸素」といいます。たとえば、病院などで100%の酸素を吸うと、ヘモグロビンがほぼ100%、酸素と結び付きます。さらに、高気圧酸素治療では、高気圧下で酸素を吸うため、圧力に応じて身体内に酸素が溶け込みます。血清(赤血球や白血球が浮いている血液の水分)に溶け込むわけです。これを「溶解型酸素」といいます。高気圧酸素治療では、特にこの「溶解型酸素」が威力を発揮します。治療圧力を高くすれば高くするほど、この「溶解型酸素」は増加しますが、過剰に入りすぎると副作用を現すことがあるため、病気や病状に合わせて圧力(治療表)を選択します。

高気圧酸素治療中
高気圧酸素治療中


手術室業務

 手術室には、大きな機器や小さな機器が数多くおいてあります。 手術が安全に行われるために、そのような広範な医療機器の操作や事前の管理が重要になります。その際の機器の操作や使用前点検や定期点検、トラブル対応、機器操作の指導などの仕事を臨床工学技士が受け持っています。


  • 使用前・使用中点検機器(麻酔器、生体情報モニター、電気メス、内視鏡外科システム、顕微鏡、自己血回収装置、神経刺激装置など
  • 使用後点検機器(内視鏡外科手術カメラヘッド、ライトガイド、スコープなど)

 

人工透析装置
自己血回収装置

人工透析装置
電気メス


人工透析装置
麻酔器・生態情報モニタ・電機メス 使用前点検

人工透析装置
内視鏡外科手術モニタシステム


高気圧酸素治療中
手術顕微鏡


末梢血幹細胞移植(autologous peripheral blood stem cell transplantation : PBSCT)

白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫などの血液疾患の治療において、血液中の末梢血幹細胞を採取し、後で移植します。


高気圧酸素治療中
末梢血幹細胞の採取

 


皮下連続式グルコース測定システム (以下、CGMS:Continuous Glucose Monitoring

 CGMSとは、細いセンサーを皮下に持続的に刺しておき、細胞間液の糖分濃度を、センサー間に流れる電流の大きさに置き換えて、それをさらに血液中の糖の濃度(血糖値)に置き換えて一定の間隔で連続的に表示する機器のことです。

 

目的

CGMS は、正確な血糖値を知ることが目的ではなく、血糖値の日内変動をモニタリングすること

 

CGMSのメリット

  • 血糖変動をモニタリングし、治療法やインスリン量を変更
  • インスリン注射の導入やCSⅡの導入時のインスリン量の微調整できる
  • 重篤な低血糖イベントの減少、SMBGでは見つけられなかった食後高血糖への対応より健常者に近い血糖コントロールの実現
  • 血糖値の増減は、患者に血糖の日内変動や食後高血糖、低血糖などをグラフで確認できる⇒初期教育に有用
  • 患者の目に見える形で血糖コントロールやインスリン量の決定の過程を理解してもらえる⇒根拠に基づいた治療計画の策定 CGMSのデメリット
  • 穿刺の痛み、常に装着していることの違和感
  • 1日に4回以上血糖測定をして補正する必要があるので手間がかかる
  • 入院で行った場合、普段の生活(運動量・食事など)を反映できていない場合が多い

CGMSのデメリット

  • 穿刺の痛み、常に装着していることの違和感
  • 1日に4回以上血糖測定をして補正する必要があるので手間がかかる
  • 入院で行った場合、普段の生活(運動量・食事など)を反映できていない場合が多い


CGMSデータダウンロード

医療機器安全管理業務

 生命維持管理装置に携わる臨床工学技士は、手術室、人工透析室、集中治療室、高気圧酸素治療室など、医療施設の様々な分野で活躍しています。これらにある医療機器の操作や、安全で性能が維持できるように保守・点検を行い、また集中管理をすることにより効率的で適切な運用ができるように以下の内容等を行っています。


    1. 医療機器安全管理者の設置
    2. ME室の設置
    3. 医療機器のスケジュールによる定期点検の実施
    4. スタッフに対しての医療機器安全管理研修会、シミュレーション教育の実施
    5. 医療機器の中央管理(ME機器管理システムによる管理)
    6. 医療機器のバーコード管理
    7. 医療機器の取扱説明書、添付文書の管理
    8. 医療機器の消耗品の交換
    9. 臨床工学科内での医療機器研修会

 

人工透析装置
除細動器(定期点検中)

人工透析装置
透析機器(定期点検中)

 


電気安全性試験(点検中)

 


人工透析装置
閉鎖式保育器(定期点検中)

人工透析装置
人工呼吸器の待機(集中治療病棟保管庫)

 

人工透析装置
新生児人工呼吸器(定期点検中)

人工透析装置
定期点検(モバイル使用中)

 

人工透析装置
AED研修

人工透析装置
院内ペースメーカ研修




輸液ポンプ・シリンジポンプ 看護師新人研修会(シミュレーション)



人工呼吸器シミュレーション研修



人工透析トラブル対応のシミュレーション研修

黒部市民病院

ページトップへ

ディレクトリーナビゲーション