野球肘とは
狭義「外側型野球肘(上腕骨小頭部障害)」
野球の投動作による肘のケガ(外傷)や故障(障害)の総称として用いられることが多い。
野球の投動作による肘のケガ(外傷)や故障(障害)の総称として用いられることが多い。
野球肘の分類:内側/外側
これまでの検診結果
外側型野球肘有所見者率
内側型野球肘有所見者率
外側型野球肘が発見された時の学年
外側型野球肘のポジション別比率
外側型野球肘の特徴
- 兄弟、従兄弟等、血縁者での発症例があり内因的関与が疑われている
- 低年齢や投球数が少ない人にも発症例がある
- ポジションはさまざま
血縁者に外側型野球ひじの人がいれば要注意
なぜ外側型野球肘になる?
- 血流障害
発育期、骨端線癒合前後 - 持続的な外力
投球、ひじへの荷重等
外側型野球肘の治療
- 一定期間、肘を休ませる
- 初期ほど治癒する確率が高い
- 原因に不明な点が多いので、早期発見が重要
外側型野球ひじ 症例①
- 小学6年生時の検診で発見(初期型)
- 自覚症状なし
- 中学1年生の秋まで投球制限(コロナ自粛・1年生のため投球制限しやすい環境)
- 7か月後、治癒
外側型野球ひじ 症例②
- 外野手 普段の投球数は少ない
- 中学2年生時の検診で発見
(進行期 中学1年生時では異常なし) - 自覚症状あり「ひじの外側が痛い」オフシーズンより
- 中学3年生の引退まで投球継続
- 手術
内側型野球ひじ 症例③
- 外野手 小学6年生
- 試合中の送球でひじ内側に強い痛み
- 以後、内側痛を繰り返す(受診なし)
- 検診で要精密検査⇒受診
内側上顆骨端線離開 - 手術
保護者アンケート
野球ひじ関連知識(知っている or 知らなかった)で回答
- 野球ひじには内側型、外側型、後方型等のタイプがある。
- 外側型は小・中学生のような発育期に発症する重症タイプである
- 内側型は比較的軽症タイプだが部位や発症の時期によって、休むべきか投球して良いか等、対応が異なる
- 外側型は小学5年生から中学1年生の発症率が高い
- 外側型には野球経験の少ない低学年での発症や兄弟発症等があり内因的な関与が疑われるものもある