vol.76(2024年10月)

フレンディーだよりvol.76(2024年10月発行)
- 「プレコンセプションケア」をご存じですか?
- 私たちが他職種と連携し妊娠、出産、産後をサポート致します!
- Rezumシステムを使用した前立腺肥大症の水蒸気治療を始めました
「プレコンセプションケア」をご存じですか?

「コンセプション」は「受胎」を意味しますので、広義には将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことを指します。私たち医療者が病院でできるプレコンセプションケアとは、合併症を持つ女性やそのパートナーに最良のタイミングで妊娠してもらうことだと考えます。
糖尿病、高血圧、腎疾患、自己免疫疾患、精神疾患・・・。どんな疾患もコントロールが良好なときに妊娠することが、母体と児にとって大切ですが、そこには我々産婦人科医は関わることができません。先生方の声かけが頼みです。「妊娠に向けての話題はどのタイミングで切り出すのがよいのか」と聞かれることがありますが、何歳でも早すぎることはありません。月経がある年齢であれば「生理痛はどう?」を、20歳以降の女性は「子宮がん検診は予約した?」を会話の糸口にしていただけたらと思います。
富山県は昨年度より、プレコンセプションケアを推進するため「プレ妊活検診」を開始しました。妻が40歳未満の結婚3年以内のご夫婦が対象です。男性は簡単な血液検査と自宅でできる精液検査キットのお渡し、女性は性病検査と内診を行います。通院されている患者様から結婚の話が出た際には、女性だけでなく男性へもご案内いただけると、ご夫婦で産婦人科を受診するよい機会になります。
当院産婦人科は地域周産期母子医療センターとして、また日本周産期新生児医母体・胎児認定指定施設として、関連診療科と連携し適切な合併症妊娠管理を行っています。産後の育児指導も、疾患の特性を踏まえ症例毎に多職種で話し合い、必要時は行政とも連携し母子に寄り添います。通院中の患者様が妊娠されましたら、安心してご紹介ください。
内服薬と妊娠に関しての相談は、妊娠と薬情報センターの利用をお勧めします。ホームページから希望者が申し込んでいただく形式です。心配されている女性にはご案内をお願いします。
糖尿病、高血圧、腎疾患、自己免疫疾患、精神疾患・・・。どんな疾患もコントロールが良好なときに妊娠することが、母体と児にとって大切ですが、そこには我々産婦人科医は関わることができません。先生方の声かけが頼みです。「妊娠に向けての話題はどのタイミングで切り出すのがよいのか」と聞かれることがありますが、何歳でも早すぎることはありません。月経がある年齢であれば「生理痛はどう?」を、20歳以降の女性は「子宮がん検診は予約した?」を会話の糸口にしていただけたらと思います。
富山県は昨年度より、プレコンセプションケアを推進するため「プレ妊活検診」を開始しました。妻が40歳未満の結婚3年以内のご夫婦が対象です。男性は簡単な血液検査と自宅でできる精液検査キットのお渡し、女性は性病検査と内診を行います。通院されている患者様から結婚の話が出た際には、女性だけでなく男性へもご案内いただけると、ご夫婦で産婦人科を受診するよい機会になります。
当院産婦人科は地域周産期母子医療センターとして、また日本周産期新生児医母体・胎児認定指定施設として、関連診療科と連携し適切な合併症妊娠管理を行っています。産後の育児指導も、疾患の特性を踏まえ症例毎に多職種で話し合い、必要時は行政とも連携し母子に寄り添います。通院中の患者様が妊娠されましたら、安心してご紹介ください。
内服薬と妊娠に関しての相談は、妊娠と薬情報センターの利用をお勧めします。ホームページから希望者が申し込んでいただく形式です。心配されている女性にはご案内をお願いします。
私たちが多職種と連携し妊娠、出産、産後をサポート致します!

東病棟2階(地域周産期医療センター)では、産婦さんの主体性を尊重し、気持ちに寄り添い満足のいくお産を目指しています。正常な経過を辿る方はもちろん、ハイリスク妊産婦、メンタルヘルスの変調を訴える方一人ひとりに寄り添ったケアや育児支援を提供しています。昨年10月よりコロナ禍で制限されていた産前教室、おっぱい教室を再開し分娩室での立会いも再開しました。
また、2018年より麻酔分娩を行っています。麻酔分娩のメリットとして陣痛による痛みが軽減され、リラックスしてお産に臨むことができ、産後の回復も早いことなどが挙げられます。デメリットとして分娩進行と麻酔効果が拮抗し子宮の収縮の減弱により分娩が遷延や、吸引や鉗子分娩など器械分娩の頻度が高くなることなどが挙げられます。
麻酔分娩によるメリットとデメリットはありますが、初めてのお産で強い痛みを経験し、2人目以降のお産に不安を感じている産婦さんも少なくありません。
経産婦さんの中には妊娠初期から麻酔分娩を希望される方もいます。
安全な麻酔分娩を提供するためにはこの産婦人科医、麻酔科医、小児科医、助産師、看護師のチーム医療が重要となってきます。ハイリスク妊産婦、新生児に対応できるよう多職種が連携し母子に安心・安全な医療を提供できるよう医療体制を整えています。
また、2018年より麻酔分娩を行っています。麻酔分娩のメリットとして陣痛による痛みが軽減され、リラックスしてお産に臨むことができ、産後の回復も早いことなどが挙げられます。デメリットとして分娩進行と麻酔効果が拮抗し子宮の収縮の減弱により分娩が遷延や、吸引や鉗子分娩など器械分娩の頻度が高くなることなどが挙げられます。
麻酔分娩によるメリットとデメリットはありますが、初めてのお産で強い痛みを経験し、2人目以降のお産に不安を感じている産婦さんも少なくありません。
経産婦さんの中には妊娠初期から麻酔分娩を希望される方もいます。
安全な麻酔分娩を提供するためにはこの産婦人科医、麻酔科医、小児科医、助産師、看護師のチーム医療が重要となってきます。ハイリスク妊産婦、新生児に対応できるよう多職種が連携し母子に安心・安全な医療を提供できるよう医療体制を整えています。

Rezumシステムを使用した前立腺肥大症の水蒸気治療を始めました

泌尿器科部長
森井 章裕
この度、当院でも前立腺肥大症に対するRezum システムによる水蒸気治療を導入いたしました。Rezumシステムは前立腺肥大症に対する手術方法のひとつで、水蒸気が肥大した前立腺組織内に蔓延し、細胞を壊し、1-3 か月かけてその細胞が体内に吸収されていくことで、前立腺肥大症に伴う症状を緩和します。日本では行政の承認を2021 年に取得しましたが、欧米では5 年以上の実績があり、治療の安全性、有効性が示されています。
当院ではこれまで前立腺肥大症に対しては経尿道的前立腺切除術という内視鏡手術を行ってきましたが、Rezum システムによる治療では、これまで併発症や年齢、全身状態から手術が行えなかった患者様でも侵襲が少ないため手術を行うことができることが期待されます。
治療の対象にならない患者様としては、尿道括約筋インプラント使用中の方、陰茎プロステーシスの治療歴のある方、尿路感染が起きている最中の方、治療時の視野を妨げるほどの著名な血尿を認める方には実施できません。
手術の方法ですが、まず全身麻酔を行った後、デリバリーデバイスと呼ばれる専用の器具を尿道より挿入します。デリバリーデバイスの先端からは水蒸気を送り出す針が出るようになっており、内視鏡で確認しながら適切なところで針を前立腺の肥大した組織に直接差し込み、水蒸気を注入します。手術時間は5 分から10 分間程度で、術後に尿道カテーテルを留置します。尿道カテーテルは留置した状態で退院していただき、1 週間から10 日間ほどで外来にて尿道カテーテルを抜去し、排尿状態の評価を行います。
術式に関しては、当科を受診いただいてから、患者様の状態、前立腺肥大の程度などをもとに、相患者様とも相談して決定させていただきます。
当院ではこれまで前立腺肥大症に対しては経尿道的前立腺切除術という内視鏡手術を行ってきましたが、Rezum システムによる治療では、これまで併発症や年齢、全身状態から手術が行えなかった患者様でも侵襲が少ないため手術を行うことができることが期待されます。
治療の対象にならない患者様としては、尿道括約筋インプラント使用中の方、陰茎プロステーシスの治療歴のある方、尿路感染が起きている最中の方、治療時の視野を妨げるほどの著名な血尿を認める方には実施できません。
手術の方法ですが、まず全身麻酔を行った後、デリバリーデバイスと呼ばれる専用の器具を尿道より挿入します。デリバリーデバイスの先端からは水蒸気を送り出す針が出るようになっており、内視鏡で確認しながら適切なところで針を前立腺の肥大した組織に直接差し込み、水蒸気を注入します。手術時間は5 分から10 分間程度で、術後に尿道カテーテルを留置します。尿道カテーテルは留置した状態で退院していただき、1 週間から10 日間ほどで外来にて尿道カテーテルを抜去し、排尿状態の評価を行います。
術式に関しては、当科を受診いただいてから、患者様の状態、前立腺肥大の程度などをもとに、相患者様とも相談して決定させていただきます。

