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当院について

糖尿病診療チーム


1. 当院における糖尿病教育システム

黒部市民病院では、糖尿病診療委員会が中心となって糖尿病教育にあたっています。
この糖尿病診療委員会は医師、看護師、薬剤師、運動指導士、臨床検査技師、管理栄養士など多くの職種によって構成されており、糖尿病患者さんの自己管理を支援しています。
また、当院では日本糖尿病療養指導士(CDEJ)10名(看護師5名、管理栄養士3名、薬剤師1名、臨床検査技師1名:2023年)が活躍しております。

当院における糖尿病診連携システム

  • 当院における糖尿病療養指導はすべて当院で作成したテキスト「てくてく 10年手帳」に準じて行います。1階売店にて販売しておりますので、ご購入をお願いします。
  • 当院では糖尿病診療における「病診連携:マイカルテシステム」をすすめております。治療方針が定まった後は、お近くの「かかりつけ医院」にて定期的に血糖コントロールを評価していただき、年に1回は当院で合併症のチェックや治療法の再確認を行うものです。
  • 新川地区において、より多くの糖尿病患者さんがよりよい血糖コントロールを得られるように、当院糖尿病診療スタッフが力をあわせて取り組んでおりますので、何卒ご理解とご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。 

1. 糖尿病入院A(3泊4日)

糖尿病に関する基礎知識の習得と食事&運動療法の実践のための週末を利用した短期入院コースです。入院期間は短いですが、丸二日間の糖尿病食を味わうことで、ご自分の舌とお腹で食事療法を体得することができます。インスリン自己注射導入のために利用する場合もあります。
仕事でなかなか休みをとれない方も週末を利用して入院して頂くと学ぶことも多いと考えています。

2. 糖尿病入院B(7泊8日)

糖尿病と1週間じっくり向き合い、合併症の程度やインスリンの分泌量などを検査し、病態を把握した上で治療を開始します。入院期間中に糖尿病に対する基礎知識を習得および、健康運動指導士による運動療法の実践指導、糖尿病の基本治療である食事療法を実際に体験し管理栄養士による個別指導もあります。血糖コントロールが悪い方や合併症がすでに進行しつつある方には最低一週間の入院期間が必要と考えております。

3. 外来チェックコース

入院加療をする時間的または経済的な余裕はないが、糖尿病に関する基礎知識を学びたい、合併症の評価をして欲しいという方のために、外来受診にあわせて日本糖尿病療養指導士が計2~4回指導いたします(患者の病態によって指導回数は異なります。)
管理栄養士による食事療法、運動指導士による運動療法の指導も行います。
最低限の合併症チェックやインスリン分泌量の評価をいたします。
終了には約3か月間かかります。終了後にはマイカルテシステムを利用し、地域のかかりつけ医での診療に移行します。

4. 透析予防コース

糖尿病という病は、高血糖が持続することで合併症が起こり、その結果生活の質が低下したり、寿命が短くなる病です。残念ながら、日本における糖尿病患者の平均寿命は一般人に比較し、男性で約10年、女性で約13年短いと報告されています。日本において1998年に透析療法導入の原疾患の1位が糖尿病となり、2010年に透析導入された患者37,532人のうち、43.5%は糖尿病が原因でした。当院腎センターにおいても全透析患者に占める糖尿病患者の割合は増え続け、現在は全体の約30%を占めています。透析導入を予防するためには、糖尿病の発症早期から良い生活習慣を習得することで、血圧、糖尿、脂質などを良好に保つ必要があります。糖尿病患者の中でも、1)蛋白尿がある方、2)血清クレアチニンが高い方、3)高血圧も合併している方、4)血縁に透析治療中の家族がおられる方、は透析導入の危険が高いことがわかっています。このような方を対象に、当院では「透析予防コース」を設けています。特徴は下記のとおりです。
  1. 6~12週ごとに、医師の診察前に管理栄養士、看護師の指導を受けます。
  2. 糖尿病腎症以外の合併症の評価も行います。
  3. 腎症の進行の程度などを評価するため、開始時と終了時に自宅で尿を一日ためて頂きます。
  4. 4回の指導終了までに6ヶ月~12ヶ月を要しますが、終了後はかかりつけ医へ紹介し、当院へは半年ごとに通院する「糖尿病マイカルテ」システムに移行します。

2. 糖尿病診療委員会の活動

1. 医療スタッフ向け勉強会の開催

黒部市民病院 糖尿病療養指導スキルアップ講習会(2023)
日時 テーマ 講師
2023年
11月13日
17時15分~17時45分 1)糖尿病の食事療法 黒部市民病院
糖尿病療養指導士
管理栄養士
斎藤香織先生
17時45分~18時15分 2)介護サービスを通しての糖尿病患者との関わり 平成会桜井病院
糖尿病療養指導士
理学療法士
清水有里子先生
18時15分~18時45分 3)糖尿病治療の進化 ~新薬がもたらす利益と課題~ 黒部市民病院
内科
糖尿病学会専門医
中田竜介先生
場所:黒部市民病院 3階講堂
時間:17時00分~17時15分 糖尿病最新情報
   17時15分~18時45分 講義(上記テーマ)
対象:新川地域医療機関に勤務する医療従事者であればどなたでも(事前の申込は不要です)

2. 患者向け勉強会(糖尿病教室)の開催

新型コロナウイルス感染対策の一環のため、参加は入院患者さんに限らせていただいております。
糖尿病の正しい知識を学び、実際の糖尿病食を食べていただき、ご自身の舌で、お腹で糖尿病食を体感していただく機会を設けています。
  • 楽しく、出席したら得した気持ちになる教室を心がけていますのでお気軽にご参加ください。
  • 開催日:毎週火曜日 14時15分~16時15分
  • 場所 :指導室(西病棟3階)及び臨床スポーツ医学センター(中央棟3階)

糖尿教室スケジュール

3. 糖尿病テキストの発刊

当院では患者に糖尿病療養に必要な基礎知識と、患者自身の日々の記録が書き込める当院独自の糖尿病テキスト「糖尿病治療のための手引き」を昭和63年から発行しています。
2019年改訂第7版「てくてく 10年手帳」をリリースしました。10年という長い期間、患者に役立つツールでありたい、そして、患者が糖尿病と共に生きた証を残したいという当院スタッフの熱い想いがこめられています。

てくてく10年手帳

てくてく10年手帳テキストの一部

てくてく10年手帳テキストの一部

4. 糖尿病啓発活動

患者のみならず多くの方に糖尿病を正しく知っていただき、より早期から発症予防、重症化予防に取り組んでいただくため、病院外での取り組みも行っています。

世界糖尿病デー(11月14日)や糖尿病週間に合わせたイベントや啓発活動

糖尿病ポスター展示
糖尿病週間の期間中、来院される患者に対して糖尿病、食事療法、運動療法、薬物療法について、知って得するお役立ち情報を見ていただきます。


ブルーで色付けされた低カロリーデザートの提供
世界糖尿病デーの日の昼食に糖尿病のイメージカラーであるブルーで色付けされた低カロリーデザートを入院患者さんに提供しています。当院栄養科のオリジナルデザートです。


ブルーライトアップ(プロジェクターによる映写)
世界糖尿病デーの日は全世界の名所がブルーにライトアップされます。 当院では黒部市民病院の壁をスクリーン代わりにして糖尿病に関するスライドを映写します。市民の方々に糖尿病チームの活動や糖尿病について知っていただくよい機会となります。


ブルー飾り
糖尿病週間の期間中、院内や病院玄関などをブルーで飾りつけします。毎年、糖尿病チームのメンバーが工夫を凝らしたアーティスティック?な飾り付けが病院を彩ります。


地域との連携(下新川郡医療機関との共同イベント)
黒部市民病院および下新川郡の医療機関(下新川郡医師会、新川厚生センター、黒部市保健センターなど)とともに合同イベントを毎年行っています。


新川地区の団結で糖尿病をやっつけよう!「Unite for Diabetes!」
これまで、各医療機関合同でブルーの提灯や花輪を掲示していただくイベントを行いました。 2016年度からは糖尿病のイメージデザインであるブルーサークルを基調とした新川地区オリジナルの缶バッチを各施設のスタッフに着用していただいています。20施設をこえる賛同をいただき年々その輪が広がっています。

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