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診療科・部門

産婦人科



当科の概要・特色

産科

当院では、すべての妊婦さんがもって生まれた力を生かすことを基本に、愛情に包まれたお産ができるような場を提供します。お産は人生の中でも大きな出来事です。みなさんが安心して、新しく生まれる命を迎え入れられるようにお手伝いしていきます。妊婦さんは自らに備わったお産の力と愛情を最大限に生かし、助産師は妊婦さんに寄り添いサポートしていき、医師は妊娠・出産全体の管理を行い、みんなで安全で心の通う出産ができるようにします。  出産時にはなるべく妊婦さんの希望にそえるよう努めますが、医学的に安全性を損なう恐れがあると判断した場合は応じられないこともあります。まずは貴女のご希望をぜひお聞かせください。

婦人科

婦人科の病気でなにか心配なことがあれば気軽に婦人科を受診してください。ほんのちょっとした婦人科的症状(不正出血、おりもの、生理不順、腹部膨満)がとても重要で、がんの早期発見につながることもあります。また、他院での診断や治療に不安を感じたり、納得できないときも気軽に受診してください。
婦人科での診察にどうしても抵抗のある方は、予約制ですが、週1回(金曜日午後)、女性外来(産婦人科女性医師による外来)も開設しておりますので、どうぞご利用ください。

診療内容(産科)

出産について

  1. 妊婦健診はお近くの病院や診療所でも行えるよう病診連携・病病連携を行っています。
    妊婦健診のスケジュールをご覧ください。

  2. 合併症をお持ちの妊婦さんに対しては他の科の医師との連携をとって妊娠管理を行っています。
    また、必要により高次病院との連携で母体搬送をしたり、逆搬送を受け入れたりしています。

  3. 妊娠14週、26週および34週に助産師によるマザーケア外来(助産師外来)を行っています。

無痛分娩について

当院では硬膜外麻酔を用いた無痛分娩を行っています。
予約制で毎週水曜日に、計画分娩で行っています。
予約日よりも早く陣痛が来たり、破水した場合には通常の分娩となります。ご了承ください。
【対象】
原則経産婦の方を対象としております。
心臓などに疾患をお持ちの場合は、初産婦の方でも対象となりますのでご相談ください。
【分娩の時期】
37週以降、39週前半までを目安としています。
【予約方法】
予約につきましては、産婦人科外来受付で直接、または電話でお伝えください。

緊急連絡先

対応日時 連絡先 電話番号
月曜~金曜日
(8時30分~17時00分)
産科外来 代表番号:0765-54-2211
内線2061、2062
夜間、休日 母子医療センター(東病棟2階) 代表番号:0765-54-2211
内線1200、1201
分娩担当助産師 4201

母乳管理について

当院では妊娠中にマザーケア外来で助産師とバースプランを立案しています。その時に授乳に対するママの思いや心配事などについて確認し、一人一人のママに合った授乳方法の説明やマッサージの方法などをアドバイスしています。
出産後は再度ママの思いを確認し、その思いに寄り添い、赤ちゃんのおしっこの状況や体重の減り具合などを毎日チェックしながら、助産師間で個々のママに応じたオーダーメイドの授乳方針について話し合いをしています。赤ちゃんのリズムに合わせて授乳を行い一緒に過ごすことで、ママと赤ちゃんの心の安定が図れるように母児同室やファミリー同室も行っています。乳管が開きやすいようにマッサージを行い、ママが安心して授乳できるように心掛け、退院後ママ自身が育児に対して自立できるように支援していきます。
退院後はスクスク育児(1週間健診)で赤ちゃんの体重や黄疸、授乳状況、ママの健康状態を確認しています。また、電話による授乳相談や育児相談も行っています。スタッフ一同、ママと赤ちゃんが楽しく元気に過ごせるようにサポートしていきたいと思っています。

診療内容(婦人科)

婦人科がん治療の紹介

当科のがん治療では婦人科腫瘍専門医、がん治療認定医を中心として行っています。当科においてはがん患者に対して、手術や放射線などのがん治療が1日でも早く開始できるよう、CTやMRIなどの検査がスムーズにできるようにしたり、手術室と交渉したり、努力しています。さらに、緩和ケアや地域連携スタッフとも協力することで、治療中や退院後のサポートも充実させています。

子宮頚がん

子宮頚がん検診について

子宮頚がんの若年化が進み、20~30歳代の女性が過半数を占めるようになりました。前がん状態もしくは初期がんの段階で早期発見・早期治療できれば、妊娠するための子宮温存も可能です。このがんの発生には発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が不可欠であることがわかっています。一方、HPV感染がなければ、子宮頚がんになるリスクは極めて低いということになります。子宮頚がんは、ワクチン接種と定期的な検診で予防できるがんです。これまでの検診は細胞診(子宮頚がんを疑うような異常細胞がないかを顕微鏡で判定)にたよってきましたが、30%程度の見落としが問題となっていました。近年、HPV感染の有無を判定するHPV-DNA検査が開発され、この検査を併用することでほぼ100%の診断(ほとんど見落としがなくなる)が可能になりました。費用は従来の子宮がん検診に比べて3000円程度余分にかかりますが、細胞診と HPV-DNA検査が両方とも異常なかった場合、3年毎の検診でもよいこともわかっておりますが、残念ながら保険診療としては認められていません。

子宮頚がん予防ワクチンについて

子宮頸がん予防ワクチンはヒトパピローマウイルス(HPV)に対するワクチンで、令和4(2022)年4月から、小学校6年~高校1年相当の女子を対象に、定期接種として行われています。接種券がお手元になければ、市町村にお問い合わせください。
また、誕生日が平成9(1997)年4月2日以降の女性で、まだ子宮頸がんワクチンを3回接種していない方は、令和7年3月31日までキャッチアップ接種として公費で接種できます。市町村や医療機関にご相談ください。

ワクチンが子宮病変を予防する有効性は、おおむね16歳以下の接種で最も高いものの、20歳頃の初回接種まではある程度有効性が保たれることや、性交経験がない場合はそれ以上の年齢についても一定程度の有効性があることが示されています。性交経験がある場合でも、ワクチンの予防効果がなくなってしまうわけではありません。

なお、定期接種の対象年齢を過ぎてからの接種について、明らかな安全性の懸念は示されていません。
子宮頸がんの予防のためには、子宮頸がん検診を定期的に受診することも大切です。検診を定期的に受けることで、がんの早期発見・早期治療につながります。さらに、HPV感染は主に性的接触により起こるため、パートナーとともに性感染症の予防も忘れずに行いましょう。
ワクチンの種類、費用、接種期間を下表に示します。
ワクチンの接種 費用(1本) 接種期間
シルガード9 9価 27,215円 初回、1か月後、初回から6ヶ月後の計3回接種
ガーダシル 4価 14,290円 初回、1か月後、初回から6ヶ月後の計3回接種
サーバリックス 2価 14,290円 初回、1か月後、初回から6ヶ月後の計3回接種

子宮頚がんの治療

患者の希望を参考にして治療オプションを提案させていただいております。
当科では0期のがん(上皮内がん)に対して低侵襲かつ確実な子宮頚部円錐切除による妊孕能温存手術で十分な治療効果を立証しています。また、Ⅰb期以上のがんに対する広汎子宮全摘術においては術後の排尿障害が問題となることが多いのですが、可能な症例においては、排尿をつかさどる神経を温存するようにしています。放射線療法が必要な患者では放射線科の協力でリニアック治療も行っています。

子宮体がん

子宮体がんの治療は術後進行期診断によって違いますが、患者の希望を尊重して治療オプションを提案させていただいております。主治療は手術療法ですが、必要な症例に対しては術後に化学療法の追加をおすすめしています。たとえば挙児希望が強いときは子宮を温存するためにホルモン治療を選択して厳重に経過観察する場合もあります。詳しいことは来院時に説明させていただきます。

卵巣がん

卵巣がんの治療成績は、化学療法の感受性ならびに手術療法の手技により異なります。当科では出来る限り腫瘍を摘出する積極的治療を基本とし、抗がん剤による補助治療も常に最新の治療方針を導入しています。

内視鏡(腹腔鏡)下手術の紹介

子宮筋腫、良性卵巣腫瘍、子宮内膜症等の良性疾患に対しては患者の希望に応じて、積極的に内視鏡を用いた手術を行っています。内視鏡下手術とは、開腹せずに腹腔鏡で腹腔内の様子をビデオスクリーンに写しだし、この画面を見ながら特殊な器具を使って手術を行う方法です。腹腔鏡下手術ではお腹に5から10mm程度の3ヶ所ほど小さな穴を開けるだけで手術ができます。傷が小さいため、術後の痛みが少ない上、傷はほとんど見えなくなるので美容上の利点もあります。3から4日という短期間の入院ですみ、社会復帰も早くなります。開腹手術に比べて腹腔内の癒着が起こりにくいともいわれ、不妊症患者の手術にも適していると考えられています。このような観点からも腹腔鏡下手術は今後ますます盛んになる手術法と考えられます。
当科では、子宮内膜症、卵巣嚢腫、子宮筋腫、子宮外妊娠、不妊症(卵管卵巣周囲癒着症や多嚢胞性卵巣)などを対象に腹腔鏡下手術を行っています。

子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術

子宮筋腫は症状がなければ特に治療する必要はありませんが、巨大な子宮筋腫や月経量が増えるために貧血になってしまったり、便通が悪くなったり、尿が出にくくなってしまったりする場合や不妊の原因と考えられるような場合には手術を検討しなければなりません。当科では患者さんと話し合った上で、腹腔鏡下手術も積極的に行っています。手術方法として、子宮筋腫核出術(子宮筋腫だけを取り除き、子宮そのものは残しておく)と子宮全摘術があり、患者さんの状況によって選択しています。子宮筋腫核出術は未婚女性や妊娠・分娩を希望している女性に対して行われます。子宮は残りますが再発の可能性も残ります。

子宮内膜症に対する腹腔鏡下手術

子宮内膜症の発生頻度は生殖年齢女性の約10%といわれ、年々増えています。子宮内膜症に罹ると痙攣状の激しい痛み(骨盤痛・頭痛)に悩まされ、日常生活にも影響するばかりか、不妊症の原因にもなることがあります。当科では積極的に内視鏡手術を行っており、治療成績(痛みがなくなる、再発率が低下した、不妊症の成績が向上した)が大幅に改善しました。生理痛や不妊で悩んでおられる方は、是非受診して下さい。術後には月経痛や性交痛、排便痛などが著明に軽減され、生活の質は驚くほど改善します。また、不妊症の患者でも妊娠率が向上しています。

女性外来の紹介

毎週金曜日午後(要予約、電話予約可)
産婦人科女性医師による外来です。2次性徴のトラブル、月経やおりものの異常などを含む 全ての産婦人科疾患に対応します。お気軽に受診してください。

産婦人科漢方の紹介

産婦人科漢方は更年期障害、不妊症、不育症、妊娠悪阻、切迫流・早産をはじめ、全ての産婦人科疾患を対象とします。
産婦人科の患者に用いる漢方薬といっても非常に多くの種類があります。この中から個々の患者の病態に応じた処方を決めるのはなかなか大変なことです。当科では、受診していただいた患者に対して漢方的診察を行ない、その上で、患者の証(患者の体質や体力に関する漢方的診断)を考慮して処方致します。

遺伝相談

以下のような心配事に、臨床遺伝専門医が相談に応じます。
  • 高齢妊娠ですが、赤ちゃんにどんな影響がありますか?
  • 結婚を考えていますが、自分や家族の病気は赤ちゃんに遺伝しますか?
  • 上の子に病気が見つかり、次の妊娠に迷っています。
  • エコーで胎児の首がむくんでいるといわれましたが、どうしたらいいですか?
ご相談に関して、プライバシーは厳重に守られますので、ご安心ください。

診療実績(産科)

区分 令和2年度 令和3年度 令和4年度
総分娩数 531 515 483

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