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地域を結ぶ病院だより

第25号(2024年4月)


かけはし通信×フレンディーだより(2024年4月発行)
  • ごあいさつ
  • 2024年度 医師紹介
  • 医師の異動
  • 講演・勉強会のご案内
  • 特集 DMATの活動
  • 外来診療担当医師表

ごあいさつ

新年度の始まりとともに、黒部市民病院へ39名の新入職員を迎えることができました。大変嬉しく思っております。うち医師は23名が着任し、今回の「かけはし通信×フレンディだより」で紹介させていただいております。当院にて引き続き勤務する医師ともども、地域の医療を担う一員となります。

さて、今年は富山県東部も震度5弱の大きな揺れに見舞われた能登半島地震から始まりました。皆様方の施設において被害はありませんでしたでしょうか。当院においては地震発生直後から事業継続計画(BCP)に基づいて多数の職員が登院し、速やかに災害対策本部を立ち上げて活動しました。エレベーター自動停止などあったものの、病院の運営に大きな混乱を招くことなく対応できました。また翌1月2日からは新川地区唯一の災害拠点病院として、被災地支援のため災害派遣医療チームDMATや災害支援ナースを派遣しました。派遣職員の意識の高さ、責任感の強さを非常に頼もしく感じたところです。さらに、被災地から入院患者や高齢者施設の入居者を広域搬送することとなり、当院において10名を受入れました。これからも復旧が続きますが、医療において私たちの病院が出来る支援を継続していきたいと考えております。

令和2年から続いた新型コロナウイルス感染症への対応も、昨年5月には5類感染症に移行し、通年型の感染症として日常生活の中で対応していくものとなりました。とはいっても私たち医療機関にとっては、院内での感染拡大は身体的弱者である患者さんにとって大きな負担となってしまうことから、これからも感染対策が必要です。さらに自院のみならず、介護保険施設等、現地に赴いての感染対策の連携も進めていきます。

また今年4月には法改正から5年間の猶予を経て「働き方改革関連法」 が医師にも適用になります。国が2019年度に行った調査では、病院勤務医の約4割が過労死レベルである年960時間を超えた時間外労働をしており、医療が長時間労働で支えられている状況が浮き彫りにされました。医師も労働者であるという前提を確認する働き方改革ですが、結果としてより安全に医療が行えるようになり、患者さんが質の高い医療を受けられるというメリットにも繋がります。

黒部市民病院の院長を拝命し、はや1年が過ぎましたが、病院憲章である「日々念心」と病院基本方針である「良質な医療を保ち、信頼を培い、安心の医療を届ける」を胸に取り組んでいきます。今後も、病院だけの点ではなく地域の医療機関・福祉施設・介護施設とも連携して面を形作り、住民の生活向上に貢献することが新川医療圏の基幹病院としての役割と心しています。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

2024年度 医師紹介

医師の異動

所属 転出者 転入者 専門
内科 矢野 正明 上野 和音 消化器疾患
湊 友佑
赤堀 弘 毛利 研祐 糖尿病内分泌疾患
杉下 康裕
若山 卓史 赤松 洋光 腎臓疾患
郷原 和樹 辻 徹朗 呼吸器疾患
清水 真実
感染症内科 竹腰 雄祐 腰山 裕貴 感染症疾患
小児科 西島 孝治 坂井 知英 小児科一般
尾山 貴章 久保 雄大 小児科一般
今村 芽依 宮前 明日香 小児科一般
整形外科 吉栖 悠輔 安田 剛敏 骨軟部腫瘍脊椎外科
産婦人科 寺西 穂波 荻野 奈緒 産婦人科一般
眞島 拓也 松井 望 産婦人科一般
麻酔科 千田 彬夫 髙尾 直樹 麻酔科一般
救急科 佐藤 史隆 宮越 達也 救急・集中治療
小幡 香那 循環器疾患
森 勇人 消化器疾患
放射線科 齋藤 裕己 吉野 航 放射線診断
緩和ケアセンター 小林 孝一郎
歯科口腔外科 草島 立太 歯科口腔外科一般

講演・勉強会のご案内

1.新川胸部疾患検討会

日時 毎月第2木曜日
午後6時30分~午後7時30分
場所 中央棟3階 会議室6

2.オープンキャンサーボード

日時 6月開催予定
(追ってご案内いたします)
場所 中央棟3階 講堂

3.内科カンファレンス

日時 毎週火曜日
午後4時45分~
場所 北棟2階 シミュレーション室

特集 DMATの活動

1.黒部市民病院DMATについて
阪神・淡路大震災の教訓のもと、平成17年4月に厚生労働省により災害派遣医療チーム(DMAT)が発足しました。DMATとは災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チームです。当院は災害拠点病院としてチーム派遣機能を求められ、現在当院の登録者は医師4名、看護師6名、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)4名です。大規模災害時や多数傷病者が発生した事故などの局地災害時に活動できるよう平時から定期的に訓練を受け、研修会に参加し、通常の診療活動と大きく異なる災害の種類や活動内容に応じた経験をつみ、技能・知識の向上と各機関との顔の見える関係性の構築に努めています。
令和6年元日に発生した能登半島地震における活動として、院内では災害対策本部の活動、県内では被災地から空路で搬送された傷病者を富山空港で受け入れし、当院までの搬入を行いました。また、県外では第1隊が1月2日から5日、第2隊が1月8日から13日まで、それぞれ、石川県七尾市の公立能登総合病院にて、本部活動、搬送・物搬支援活動を行い、さらに、第3隊目は2月1日から4日まで、いしかわ総合スポーツセンターにて1.5次避難所運営活動を行うなど、延べ13名が活動に従事いたしました。
当院DMATは、災害の発災から亜急性期までのフルミッションを行いました。
                                 (整形外科 酒井医師、救急科部長 小宮医師)
2.活動状況について
(1)第1隊目
1月2日から1月5日の4日間、能登総合病院内活動拠点本部にて搬送調整班として、医療を必要としている患者を、適切な医療機関へ繋げる活動を行いました。災害活動においては患者情報のみで搬送を調整することは非常に困難なことも多かったが、同じ目的に向かって動ける組織の強さを感じました。そして、組織を機能的に運営するためには、いかに日々の訓練が重要か実感しました。
                                   (救急科 佐藤医師、総務課 伊東調整員)

災害によってニーズが異なるため、訓練や技能維持研修に参加し、日々進化する知識・技術を深め、広い視野を持ち、多様なニーズに対応できるよう取り組んでいます。能登半島地震では、搬送調整班として本部活動を行い、新しい経験を積むことができました。
                                            (看護部 伊井看護師)

(2)第2隊目
1月8日から1月13日の6日間、公立能登総合病院内の活動拠点本部にて、DMATの活動指揮と管理受付、派遣先の決定、活動指示書の作成・送付、所属チームの活動内容・場所・数の把握、活動チームの安否確認、活動拠点本部に到着チームの数確認などを広域災害救急医療情報システム(EMIS)から読み取り、主に本部活動支援業務を行いました。
                                          (臨床工学科 徳道調整員)

(3)第3隊目
2月1日から2月4日の4日間、主に能登地方の高齢者施設からの避難者を一時収容する金沢市の大型体育センターで業務調整員として活動しました。各医療者や介護者等と連携を取りながら入退所書類手続きやデータ管理などを行いました。
                                            (薬剤科 齊藤調整員)

外来診療担当医師表

病院ホームページをリニューアルしました!

黒部市民病院のホームページをリニューアルいたしました。リニューアルにより、パソコンからだけでなくスマートフォンからも確認できるレスポンシブWebデザインとなり、また構成やデザインを刷新いたしました。
今後とも、内容の充実を図るとともに、わかりやすく、最新の情報を掲載したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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扇状地ネットで可能となること
1.オンライン予約機能
 診察、検査についてシステム上で直接予約を取ることができます。
2.外来・入院患者のカルテ閲覧
 通院中や入院中のカルテ閲覧ができるため、現在の患者さんの状況を確認することができます。

扇状地ネットの接続参加に際して
1.必要設備及び機器(用意していただくもの)
 インターネット回線及び同回線に接続可能なパソコン(ウイルス対策ソフト含む)
2.利用料(1ユーザーIDあたり)
 医師・歯科医師
  年間12,000円(1,000円×12ヵ月)+消費税
 薬剤師・訪問看護師・ケアマネージャー・リハビリ療法士
  年間6,000円(500円×12ヵ月)+消費税

問合せ先
地域医療連携室「フレンディー」
TEL:0765-56-7230(直通)
FAX:0765-54-2981(直通)
月曜日~金曜日(祝日等除く)8時30分~17時00分
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