岩本 玲奈医師
アメリカ研修を終えて
2025年9月20日から10月4日までの2週間、アメリカのジョージア州にあるAtrium Health Navicentの小児科を見学させていただきました。
以下私自身の体験を日記形式で書き連ねていこうと思います。この形式だと1日ごとに書けるから良いですね。
Day0 〜渡米するまで〜
海外経験は中3の時に語学研修でカナダに行ったのみで、ほぼ初と言っても過言ではありませんでした。西村さんに1から10まで全部聞きながらなんとか準備を終えました。パスポート取得でさえかなり苦戦し、4週間海外で生きていくのは無理だと考え、相談の上今回は2週間研修させていただくことになりました。英語力には不安しかありませんでした。
Day1
12時間のフライトはとても長く、機内は寒い&乾燥していました。アメリカに着いた頃には喉が悲鳴を上げており、声があまり出なくなっていました。入国審査用に事前に手紙など周到に用意していただいているのにも関わらず、スタッフに話しかけられた時に頭が真っ白になってしまいました。最後、「行っていいよ」と「中で話聞こうか」を聞き間違えて泣きそうになりました。連れて行かれなくてよかったです。
アトランタ空港からメーコンは車で1時間ほどで、道路が右側通行だったり、高速道路のようなところをみんな速く走っていたり、とても新鮮な景色でした。ホテルの部屋もとても広く、プールやジムも併設されていることに驚きました。(結局使いませんでしたが…)
Day2
スーパーに買い出しに行ったのですが、めちゃくちゃ広くてびっくりしました。4L近くのアイスを売っていたり、冷食の種類が多かったりで見ていて飽きなかったです。中くらいのハーゲンダッツを買ってみたのですが、それでも多かったです。しばらくアイスは見たくありません。世界のご飯も売っており、アジアコーナーにはキッコーマンの醤油やお米などを売っていました。
その後ポンセ先生のお宅にみんなでお邪魔したのですが、今年の5月ぶりにお会いできてとても嬉しかったです。黒部で会った時とても日本語がお上手だなと感じていたのですが、さらに流暢になっておりすごいなと思いました。連れていっていただいたホームセンター?もとても広く、アメリカサイズに驚きっぱなしでした。
夜はウッド先生にコンサートへ連れていっていただいたのですが、会場に入る前の荷物チェックで、「あなたはカバンが大きいから持ち込めないよ!」と言われたことに驚きました。トートバッグサイズでもダメなんだ…となりました。コンサートは何言っているか全くわかりませんでしたが、とても陽気な水平さんの格好をした男性たちが出てきて、見ているだけで楽しかったです。
Day3
今日からAtrium Health Navicentの研修でした。朝9時ごろに会議室のようなところへ連れて行ってもらったのですが、1人ずつにお土産、ポロシャツとパフェが置いてありました。しかも大きいいちご、ブルーベリーが乗ったパフェでした。机の後ろにはサラダ、ブドウ、いちご、そして飲み物が用意されておりおもてなしがとても嬉しかったです。
レジデントがそこに迎えにきてくれたので、初日は小児科の一般内科?に連れて行ってもらいました。去年来黒されたピーターソン先生に再び会えて、とても嬉しかったです。基本はピーターソン先生について外来を見学させていただいたのですが、日本と違い患者さんがいる部屋に先生が来訪する形で面白いなと思いました。見る人数は多くて1時間につき3〜4人、1人あたりに15〜30分ほどかけていました。基本は英語でしたが、1人同時通訳でスペイン語で診療しており、同時通訳がいつでも使える環境に驚きました。また外来中に先生のカルテのアプリで録音しており、後にその音声に基づいてAIがカルテに文章を自動入力していました。カルテ上で色んな医療従事者や患者さんとチャット可能なので連絡を取るのにもとても便利だと感じました。カルテのシステムはとても画期的で、日本にも欲しいと強く思いました。日本出身で25年前に渡米された事務の方と日本語で話す機会もあり、とてもホッとしました。夜はボウリングをさせていただいたのですが、日本よりもボールが小さく、レーンも短いことに驚きました。ボウリングが苦手なのでとても苦戦していたのですが、途中からコントロールじゃなくてパワーで押し勝てばピンが倒れることに気がつきパワープレイに走りました。みんな上手だったのでちょっと恥ずかしかったのですが、ピンを少し倒しただけで自分のことかのように喜んでくださりとても楽しむことができました。
Day4
入院病棟を見学させていただく日だったので、先生とともに色んな患者さんの回診に行かせていただきました。研修医室で別の先生のレクチャー、カンファレンスに参加させていただいたのですが、学生が積極的に治療のことなど発言していて、日本との違いに驚きました。基本は研修医室にいたので、レジデントや学生が色々教えてくれました。たくさん優しくしてくれてとても嬉しかったです。夜は博物館でパーティーでした。今までに来黒された方々が集まっていたようで、たくさん黒部の話などができました。夜でしたが博物館の中も見学することができ、とても楽しい時間でした。
Day5
循環器を見学させていただきました。めまいや動悸などを主訴にした起立性低血圧の子が多い印象でした。私もよくめまいするのですが、先生のアドバイス(ゆっくり動く、足を組むなど)のおかげでその日は元気に過ごせました。わからない単語や略語があっても先生が優しく教えてくださり、またエコー所見なども見させていただいたので理解が深まりました。エコーを学生の時にしっかり勉強しておいてよかったと思いました。先生の聴診器をお借りしたのですが、自分の使っているものよりかなり高いのか、雑音などがとても聞き取りやすかったです。夜はYollahというレストランで研修センターのパーティーでした。パエリアを頼んだのですが、久しぶりの海鮮&お米で泣きそうになりました。途中から英語が全く聞き取れなくなってしまったのですが、1人のレジデントが日本語も少し話せたので救われました。その方は2年前の渡米した研修医のことも知っており、たくさん私たちのことを気にかけてくれて優しいと思いました。
Day6
神経内科の日で、7:30集合と聞いていたのでその時間に行ったら、先生に「早いね?!」と驚かれました。まずはレクチャーから始まり、神経系の診察について色々教えていただきました。平易な英語で教えてくださったので、なんとか理解することができました。診察方法は日本とあまり変わらなかったのですが、診察に使う打腱器の形が大きく異なっており驚きました。日本では割と優しい形で、腱を叩くときは必ず自分の指を置くのですが、アメリカだと指を置かない場合もあるようで外したとき痛そうだと感じました。また今は日常的に子供の神経診察をとることがないので、とても新鮮でした。体調不良で午前中しかいられなかったのがとても残念でしたが、たくさん勉強になった1日でした。
Day7~9
体調回復のために基本寝ていました。食が合わないことが次第に辛くなり、米が食べたくなった私はスーパーでお米とお寿司を買い込みました。お寿司は酢飯ではなかったですが、思っていたよりは美味しかったです。お米を炊こうとした時に、ホテルに炊飯器どころかはかりなどもないことに気がつきました。目分量で初めて鍋で炊いてみたのですが、なんとかお米のようなものが出来上がって安心しました。久々のお米はとてもおいしかったです。土曜夜はポンセ先生がレジデントのbaby showerに連れて行ってくれました。初めて聞いたのですが、出産を控えた妊婦さんにみんなで手料理やプレゼントを用意し、祝うという素敵なパーティーでした。「この紙を書いてくれる?」と渡された紙が、自身の出産経験について書くものでした。もちろん何も書けないので白紙でお返ししてしまいました。日曜夜はポンセ先生一家がメキシコ料理のレストランに連れて行ってくれました。タコスが美味しいけど、小さくて足りないかもと聞いていたので、安心して2つ(最低2からしか頼めない)頼んだら、大きいサイズのタコス&米などが届きました。アメリカ基準の小さいは信じないと決めました。
Day10
今日も一般小児科外来を見学させていただいたのですが、1人英語が話せない、何の言語を話しているかわからない方が来ました。同時通訳の機械も壊れているようでどうするのだろうと思っていると、スペイン語を話せる事務の方が通訳に入って診療されていました。色んな言語を話せる方が多く、すごいと感じました。先週よりは患者さんの話が少し聞き取れるようになって嬉しかったです。
Day11
小児救急を見学させていただきました。基本的にやることは日本とあまり変わらないのだと思いました。1つ明確な違いがあるとすると、アメリカでは役割分担がしっかりされており、(おそらく)検査技師さんが採血などをされていました。軽症から重症の患者さんまで様々な主訴の方が来ており、救急の先生が全部ほぼ1人で対応されていてすごかったです。カルテで主訴やROSの項目を選ぶと勝手に文章が生成されるのは羨ましいと感じました。自動音声入力の精度の良さにも驚きましたが、英語だからできるのであって日本語だと全く識別してもらえないのだと思いました。頑張ってタイピングで入力するしかなさそうです。夜はポンセ先生がおすすめのハンバーガー屋さんに連れて行ってくれました。小児科やbaby showerで会ったレジデントとまた会えて嬉しかったです!そこのハンバーガーはとても絶品で幸せでした。
Day12
最終日は小児血液の見学でした!専攻したいと考えている分野なのでとても興味深かったです。日本ではあまり見られないであろうサラセミアやfibromyxoid sarcomaを見学させていただきました。先生は毎日レジデント相手にレクチャーをされており、とても教育熱心でした!説明もわかりやすかったです。 夜、ポンセ先生から連絡をいただき、ホテルの横のNatalia'sに連れてっていただきました。前日にお会いしてそのお店の話題が出た時に、「いつか行ってみたい」と話していたので気を遣っていただいたのだと思います。久々にエリカさん(奥さん)、ルカくん(長男)にも会えて嬉しかったです!!そこのレストランでフジッリ(パスタ)を頼んだらめちゃくちゃ美味しくて感動しました!!西村さんおすすめのクリームブリュレも最高でした!ポンセ先生は来年また日本に来たいとおっしゃっていたので、日本で会った際に私のおすすめスポットに付き合っていただこうと思いました。日本、そして黒部が好きでまた行きたいと言っていただけてとても嬉しかったです!
Day13
アトランタ前泊のため昼に運転手さんがホテルまで迎えにきてくれました。とても親切で、いろいろ助けていただきました!ありがとうございます。その方のおかげで念願のクリスピードーナツも買えました。その日の昼、夜で12個食べ切りました…恐ろしい…空港までの経路を確認し、せっかくなのでアトランタのジョージア水族館に行きました。1人で地下鉄乗って知らない街を歩くのは普段あまりないのでとてもワクワクしました!水族館の入場料はびっくりするほど高かったのですが、中はとても広く見たことのない魚がたくさん見られて楽しかったです。ブースごとにセットも作り込まれていて、しかも時期的にハロウィンの飾り付けもされていました!
コカコーラミュージアムに行こうか迷っていたら(コーラが全く飲めないので)閉館時間過ぎていました……下調べは大切です。
Day14
1人で国際線の飛行機に乗るのは初めてだったのでドキドキしましたが、西村さん、小宮先生のおかげで迷うことなくいけました!ありがとうございます。保安検査場を通過後、羽田行きのターミナルに行くために空港内で地下鉄のような電車に乗りました。アトランタ空港の広さを思い知らされました。なんとか無事飛行機に乗り込めました!フライトは行きよりもさらに長い時間でしたが、なんとか喉は死守できました。久々の日本嬉しい!
今回の研修を通してアメリカの医療について色々と知ることができました!日本と同じところもあれば、道具など違うところもあって大変興味深かったです。
このような経験を研修医のうちにさせていただけることがいかに恵まれているかを実感しました。
末筆とはなりますが、この研修に関わって下さった全ての方々にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。そして西村さん、たくさんのLINEにお付き合いいただきありがとうございました、本当に心強かったです!!
~後日談~
3週間ぶりに黒部へ戻ったら車のバッテリーが上がっていました。ハイブリッドの方お気をつけください。
以下私自身の体験を日記形式で書き連ねていこうと思います。この形式だと1日ごとに書けるから良いですね。
Day0 〜渡米するまで〜
海外経験は中3の時に語学研修でカナダに行ったのみで、ほぼ初と言っても過言ではありませんでした。西村さんに1から10まで全部聞きながらなんとか準備を終えました。パスポート取得でさえかなり苦戦し、4週間海外で生きていくのは無理だと考え、相談の上今回は2週間研修させていただくことになりました。英語力には不安しかありませんでした。
Day1
12時間のフライトはとても長く、機内は寒い&乾燥していました。アメリカに着いた頃には喉が悲鳴を上げており、声があまり出なくなっていました。入国審査用に事前に手紙など周到に用意していただいているのにも関わらず、スタッフに話しかけられた時に頭が真っ白になってしまいました。最後、「行っていいよ」と「中で話聞こうか」を聞き間違えて泣きそうになりました。連れて行かれなくてよかったです。
アトランタ空港からメーコンは車で1時間ほどで、道路が右側通行だったり、高速道路のようなところをみんな速く走っていたり、とても新鮮な景色でした。ホテルの部屋もとても広く、プールやジムも併設されていることに驚きました。(結局使いませんでしたが…)
Day2
スーパーに買い出しに行ったのですが、めちゃくちゃ広くてびっくりしました。4L近くのアイスを売っていたり、冷食の種類が多かったりで見ていて飽きなかったです。中くらいのハーゲンダッツを買ってみたのですが、それでも多かったです。しばらくアイスは見たくありません。世界のご飯も売っており、アジアコーナーにはキッコーマンの醤油やお米などを売っていました。
その後ポンセ先生のお宅にみんなでお邪魔したのですが、今年の5月ぶりにお会いできてとても嬉しかったです。黒部で会った時とても日本語がお上手だなと感じていたのですが、さらに流暢になっておりすごいなと思いました。連れていっていただいたホームセンター?もとても広く、アメリカサイズに驚きっぱなしでした。
夜はウッド先生にコンサートへ連れていっていただいたのですが、会場に入る前の荷物チェックで、「あなたはカバンが大きいから持ち込めないよ!」と言われたことに驚きました。トートバッグサイズでもダメなんだ…となりました。コンサートは何言っているか全くわかりませんでしたが、とても陽気な水平さんの格好をした男性たちが出てきて、見ているだけで楽しかったです。
Day3
今日からAtrium Health Navicentの研修でした。朝9時ごろに会議室のようなところへ連れて行ってもらったのですが、1人ずつにお土産、ポロシャツとパフェが置いてありました。しかも大きいいちご、ブルーベリーが乗ったパフェでした。机の後ろにはサラダ、ブドウ、いちご、そして飲み物が用意されておりおもてなしがとても嬉しかったです。
レジデントがそこに迎えにきてくれたので、初日は小児科の一般内科?に連れて行ってもらいました。去年来黒されたピーターソン先生に再び会えて、とても嬉しかったです。基本はピーターソン先生について外来を見学させていただいたのですが、日本と違い患者さんがいる部屋に先生が来訪する形で面白いなと思いました。見る人数は多くて1時間につき3〜4人、1人あたりに15〜30分ほどかけていました。基本は英語でしたが、1人同時通訳でスペイン語で診療しており、同時通訳がいつでも使える環境に驚きました。また外来中に先生のカルテのアプリで録音しており、後にその音声に基づいてAIがカルテに文章を自動入力していました。カルテ上で色んな医療従事者や患者さんとチャット可能なので連絡を取るのにもとても便利だと感じました。カルテのシステムはとても画期的で、日本にも欲しいと強く思いました。日本出身で25年前に渡米された事務の方と日本語で話す機会もあり、とてもホッとしました。夜はボウリングをさせていただいたのですが、日本よりもボールが小さく、レーンも短いことに驚きました。ボウリングが苦手なのでとても苦戦していたのですが、途中からコントロールじゃなくてパワーで押し勝てばピンが倒れることに気がつきパワープレイに走りました。みんな上手だったのでちょっと恥ずかしかったのですが、ピンを少し倒しただけで自分のことかのように喜んでくださりとても楽しむことができました。
Day4
入院病棟を見学させていただく日だったので、先生とともに色んな患者さんの回診に行かせていただきました。研修医室で別の先生のレクチャー、カンファレンスに参加させていただいたのですが、学生が積極的に治療のことなど発言していて、日本との違いに驚きました。基本は研修医室にいたので、レジデントや学生が色々教えてくれました。たくさん優しくしてくれてとても嬉しかったです。夜は博物館でパーティーでした。今までに来黒された方々が集まっていたようで、たくさん黒部の話などができました。夜でしたが博物館の中も見学することができ、とても楽しい時間でした。
Day5
循環器を見学させていただきました。めまいや動悸などを主訴にした起立性低血圧の子が多い印象でした。私もよくめまいするのですが、先生のアドバイス(ゆっくり動く、足を組むなど)のおかげでその日は元気に過ごせました。わからない単語や略語があっても先生が優しく教えてくださり、またエコー所見なども見させていただいたので理解が深まりました。エコーを学生の時にしっかり勉強しておいてよかったと思いました。先生の聴診器をお借りしたのですが、自分の使っているものよりかなり高いのか、雑音などがとても聞き取りやすかったです。夜はYollahというレストランで研修センターのパーティーでした。パエリアを頼んだのですが、久しぶりの海鮮&お米で泣きそうになりました。途中から英語が全く聞き取れなくなってしまったのですが、1人のレジデントが日本語も少し話せたので救われました。その方は2年前の渡米した研修医のことも知っており、たくさん私たちのことを気にかけてくれて優しいと思いました。
Day6
神経内科の日で、7:30集合と聞いていたのでその時間に行ったら、先生に「早いね?!」と驚かれました。まずはレクチャーから始まり、神経系の診察について色々教えていただきました。平易な英語で教えてくださったので、なんとか理解することができました。診察方法は日本とあまり変わらなかったのですが、診察に使う打腱器の形が大きく異なっており驚きました。日本では割と優しい形で、腱を叩くときは必ず自分の指を置くのですが、アメリカだと指を置かない場合もあるようで外したとき痛そうだと感じました。また今は日常的に子供の神経診察をとることがないので、とても新鮮でした。体調不良で午前中しかいられなかったのがとても残念でしたが、たくさん勉強になった1日でした。
Day7~9
体調回復のために基本寝ていました。食が合わないことが次第に辛くなり、米が食べたくなった私はスーパーでお米とお寿司を買い込みました。お寿司は酢飯ではなかったですが、思っていたよりは美味しかったです。お米を炊こうとした時に、ホテルに炊飯器どころかはかりなどもないことに気がつきました。目分量で初めて鍋で炊いてみたのですが、なんとかお米のようなものが出来上がって安心しました。久々のお米はとてもおいしかったです。土曜夜はポンセ先生がレジデントのbaby showerに連れて行ってくれました。初めて聞いたのですが、出産を控えた妊婦さんにみんなで手料理やプレゼントを用意し、祝うという素敵なパーティーでした。「この紙を書いてくれる?」と渡された紙が、自身の出産経験について書くものでした。もちろん何も書けないので白紙でお返ししてしまいました。日曜夜はポンセ先生一家がメキシコ料理のレストランに連れて行ってくれました。タコスが美味しいけど、小さくて足りないかもと聞いていたので、安心して2つ(最低2からしか頼めない)頼んだら、大きいサイズのタコス&米などが届きました。アメリカ基準の小さいは信じないと決めました。
Day10
今日も一般小児科外来を見学させていただいたのですが、1人英語が話せない、何の言語を話しているかわからない方が来ました。同時通訳の機械も壊れているようでどうするのだろうと思っていると、スペイン語を話せる事務の方が通訳に入って診療されていました。色んな言語を話せる方が多く、すごいと感じました。先週よりは患者さんの話が少し聞き取れるようになって嬉しかったです。
Day11
小児救急を見学させていただきました。基本的にやることは日本とあまり変わらないのだと思いました。1つ明確な違いがあるとすると、アメリカでは役割分担がしっかりされており、(おそらく)検査技師さんが採血などをされていました。軽症から重症の患者さんまで様々な主訴の方が来ており、救急の先生が全部ほぼ1人で対応されていてすごかったです。カルテで主訴やROSの項目を選ぶと勝手に文章が生成されるのは羨ましいと感じました。自動音声入力の精度の良さにも驚きましたが、英語だからできるのであって日本語だと全く識別してもらえないのだと思いました。頑張ってタイピングで入力するしかなさそうです。夜はポンセ先生がおすすめのハンバーガー屋さんに連れて行ってくれました。小児科やbaby showerで会ったレジデントとまた会えて嬉しかったです!そこのハンバーガーはとても絶品で幸せでした。
Day12
最終日は小児血液の見学でした!専攻したいと考えている分野なのでとても興味深かったです。日本ではあまり見られないであろうサラセミアやfibromyxoid sarcomaを見学させていただきました。先生は毎日レジデント相手にレクチャーをされており、とても教育熱心でした!説明もわかりやすかったです。 夜、ポンセ先生から連絡をいただき、ホテルの横のNatalia'sに連れてっていただきました。前日にお会いしてそのお店の話題が出た時に、「いつか行ってみたい」と話していたので気を遣っていただいたのだと思います。久々にエリカさん(奥さん)、ルカくん(長男)にも会えて嬉しかったです!!そこのレストランでフジッリ(パスタ)を頼んだらめちゃくちゃ美味しくて感動しました!!西村さんおすすめのクリームブリュレも最高でした!ポンセ先生は来年また日本に来たいとおっしゃっていたので、日本で会った際に私のおすすめスポットに付き合っていただこうと思いました。日本、そして黒部が好きでまた行きたいと言っていただけてとても嬉しかったです!
Day13
アトランタ前泊のため昼に運転手さんがホテルまで迎えにきてくれました。とても親切で、いろいろ助けていただきました!ありがとうございます。その方のおかげで念願のクリスピードーナツも買えました。その日の昼、夜で12個食べ切りました…恐ろしい…空港までの経路を確認し、せっかくなのでアトランタのジョージア水族館に行きました。1人で地下鉄乗って知らない街を歩くのは普段あまりないのでとてもワクワクしました!水族館の入場料はびっくりするほど高かったのですが、中はとても広く見たことのない魚がたくさん見られて楽しかったです。ブースごとにセットも作り込まれていて、しかも時期的にハロウィンの飾り付けもされていました!
コカコーラミュージアムに行こうか迷っていたら(コーラが全く飲めないので)閉館時間過ぎていました……下調べは大切です。
Day14
1人で国際線の飛行機に乗るのは初めてだったのでドキドキしましたが、西村さん、小宮先生のおかげで迷うことなくいけました!ありがとうございます。保安検査場を通過後、羽田行きのターミナルに行くために空港内で地下鉄のような電車に乗りました。アトランタ空港の広さを思い知らされました。なんとか無事飛行機に乗り込めました!フライトは行きよりもさらに長い時間でしたが、なんとか喉は死守できました。久々の日本嬉しい!
今回の研修を通してアメリカの医療について色々と知ることができました!日本と同じところもあれば、道具など違うところもあって大変興味深かったです。
このような経験を研修医のうちにさせていただけることがいかに恵まれているかを実感しました。
末筆とはなりますが、この研修に関わって下さった全ての方々にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。そして西村さん、たくさんのLINEにお付き合いいただきありがとうございました、本当に心強かったです!!
~後日談~
3週間ぶりに黒部へ戻ったら車のバッテリーが上がっていました。ハイブリッドの方お気をつけください。

ピーターソン先生に会えて嬉しかったです!

小児科病棟の先生、レジデント達と。

baby showerにて。素敵なパーティーでした♡

念願のクリームブリュレでした!

アザラシのぬいぐるみが増えました(笑)広いし世界観が作り込まれていて楽しかったです。
