黒部市民病院での日々を振り返って
富山県にある黒部市民病院で2週間を過ごしたことは、非常に有意義で思い出深い経験でした。同病院の優れた臨床医、研修医、臨床チームと関わることができ、活気ある学術・臨床文化に少しでも貢献できたことに心から感謝しています。

今回の訪問の真のハイライトのひとつは、耳鼻咽喉（ENT）疾患の管理について見識を共有できたことです。複数の診療科にまたがる臨床医と講義や意見交換ができたことは光栄であり、特に丸山裕美子先生との意見交換は実り多いものでした。丸山先生の臨床的専門知識と患者ケアに対する思慮深いアプローチは、私に強い印象を残しました。診断戦略や集学的管理について議論したことで、黒部市民病院で実践されている高水準の医療への理解がさらに深まりました。

臨床医学だけでなく、私は日本の伝統的な医療哲学と現代的な医療哲学のユニークな融合に特に刺激を受けました。漢方医学について学び、それがエビデンスに基づいた現代医療とどのように組み合わされているかを知ることで、全人的な患者管理に対する理解が深まり、日本における臨床上の意思決定に文化的な深みがあることを実感することができました。

病院という環境を超えて、私は富山県の自然の美しさと黒部市の人々の優しさに魅了されました。私に向けられたおもてなしは温かく謙虚なものであり、この地域を特徴づける文化、価値観、地域精神に深い尊敬の念を抱いて帰りました。

西村さんと小宮先生には、日本滞在中、大変お世話になり深く感謝申し上げます。彼らの努力のおかげで、私の経験は専門的に実りあるものになっただけでなく、個人的にも豊かなものになりました。

黒部市民病院での滞在は、この先何年にもわたって私の心に残るような、本当に光栄なものでした。今後のコラボレーションを楽しみにしています。

サンフォード　G. デューク