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【研修医】メーコン黒部医療交流

八尾 優太医師


米国研修体験記

2024年11月23日から12月21日までの約4週間、ジョージア州のNavicent Healthにて前半2週間を小児科、後半2週間を家庭医療科で研修させて頂きました。その体験記を簡単ではありますが、まとめさせて頂きます。

はじめに
米国研修をするにあたって、英語力に関して絶対的な不安がありました。周りの研修医達はおそらくというか、必ずと言っていいほど大学入試時点で優秀な英語の成績を収めていたと思います。同じく医学部を卒業していますが、私は医学部学士編入という特殊な入試形式だったため、戦略として苦手な英語の配点が低い大学を選択し、なんとか突破した経緯があります。中学2年生以降はずっと英語に苦手意識を持ったままの人生で、どこかで克服する機会を見計らっていましたが、研修医期間は結局ほとんど英語を勉強しないまま、米国研修前日を迎えてしまいました(苦笑)。
入国審査では、まさかの病院からの招待状を忘れという失態を犯し、入国できないのではないかと焦りましたが、一緒の期間で研修する松村・置塩とともに”Same group !(同じグループ)”と一言述べてなんとか通過。やっとの思いで宿泊するホテルに到着しました。

小児科
小児科では、最初の2日間はDr.Petersonのもとで一般小児科の見学をさせて頂きました。日本では高校入学前の15歳までが小児科領域になりますが、アメリカでは高校卒業前の17歳までが小児科領域になる様子でした。また交通事故などの軽傷の外傷においても17歳以下であれば整形外科や形成外科ではなく小児科が診ていました。日本の研修病院ではほとんど見られなかった栄養失調の小児や性感染症が疑われる小児が予想以上に多く、大きな問題であるとおっしゃっていました。また、アメリカの10代は体格が非常に大きな子が多く、“父親かなと思って会釈していたら診察受ける側かい!”とツッコミを入れたくなるような場面もありました。正直、診察中の内容に関しては英語で1%も理解できていなかったと思います。しかし皆さん優しくGoogle翻訳で説明してくださいました。スペイン語しか話せない家族もおり、翻訳者が画面越しに英語へ訳す診察もあり、すごいなと感心すると同時に日本語と英語の翻訳者はいないの?(泣)と心から思いました。
3日目以降は、Dr.Petersonがスケジュールを調整してくださり、小児救急、PICU、小児行動療法、小児神経、小児消化器、小児鎮静、小児内分泌と幅広く見学をすることができました。

家庭医学
家庭医学科では、最初の1週間を病棟、後の1週間を外来で見学させて頂きました。
病棟では、日本でも診ることのある肺炎、心不全、糖尿病の患者さんに加え、日本では全くといっていいほど診ない鎌状赤血球患者さんが複数人いらっしゃいました。回診の際には1人1人に時間をかけ全員の回診を終えるのに1時間以上かけるなど丁寧かつ詳細に診察している様子が印象的でした。
外来では、高血圧や糖尿病患者が非常に多く、アメリカではユーモアを交えてこれら患者のことを“パンとバター”(アメリカの食卓の定番)と比喩しているそうです。日本だったら“ご飯とみそ汁”だね、と笑って話してくださる場面もありました。アメリカの州ごとに肥満率も大きく異なり、ジョージア州では特に肥満率が高いとのことです。そのような地域特有の問題についても少しだけ学ぶことができました。

進路
進路について質問した際には、”aamc specialty quiz”という適正試験のようなものを受けると教えて頂きました。そこには手技が好きか、患者と接するのは好きか、科によって収入も異なるためそれぞれの科での年収もしっかり記載され、お金はどうか、などの事が多岐に渡り書いてありました。日本もこのような試験があれば迷う事が少なかったかも、と羨ましかったです。また、カルテがアプリで閲覧可能になっておりいつどこでもカルテを確認できるのは心から羨ましかったです。家に帰ってから仕事はしたくないとおっしゃっていましたが(笑)。

日常生活
休日に関しては、ニューヨーク、ヒューストン、フロリダに観光しに行きました。日本では観られない風景やスケールの大規模な展示物などに心躍りました。もともとインドア派で一人だったらおそらく休日はホテルで過ごすだけだったと思いますが、一緒に旅を計画してくれた同期に感謝しています。

最後に
結局、英語に関しては、かなり苦労しました。日本では何でもないことも、英語だと四苦八苦で、気まずい場面になることも多々ありましたが、皆さんに気遣っていただき、ディナーに招待して下さるなど、多いに楽しむことができたと思います。仕事に対して熱心な研修医がとても多く、学生の頃から進路を決定して外来に参加している人がいたり、スペイン語と英語のバイリンガルの研修医もいたりと刺激をうけました。
最後になりますが、このような大変貴重な機会を頂き、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。日本でも引き続き努力を重ねていきたいと思います。

Thanksgiving DayにDr. Peterson宅でディナー
ゲームなどで盛り上がりました。

小児科レジデント達と食事
行ってみたらまさかのハーレム…恋バナはできませんでした。

家庭医学の先生達と平日の昼からクリスマスパーティー

家庭医学の先生達とPart2
Dr. Turner (写真左)はベンチプレス約150kg上げるらしい。

ニューヨークのタイムズスクエア

ヒューストン宇宙センター

ディズニーワールドにてアメリカのミッキー
たくさん写真撮ってくれました。

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