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【研修医】メーコン黒部医療交流

細野 雄二郎医師


米国研修体験記

今回、私は米国ジョージア州に位置するナビセントヘルスにて、10月21日から11月18日までの約4週間の間、家庭医療科と泌尿器科でそれぞれ2週間ずつ研修させていただきました。その体験記を簡単にではありますがここにまとめさせていただきます。

家庭医療科
家庭医療科では主にレジデントドクターに付いて外来の見学をさせていただきました。家庭医療というと日本ではなかなか馴染みが無いかもしれませんが、科の専門性によらず多様な疾患・患者を診察・治療する科であり、印象としては総合診療科や市中の開業医に近いと感じました。
外来の内容としては、患者の食生活や健康保険制度のみならず、健康への考え方そのものが日本のそれとは大きく異なっており、大変興味深かったです。収縮期血圧が200を超えるほどの高血圧で受診した高齢者が、加入している保険の適用の問題から必要な降圧薬の処方を受けることができずに帰宅せざるを得なかったという非常に印象深い出来事もあり、健康保険制度の仕組みについて考える良い機会となりました。レジデントドクターは皆優しく、一つ一つの症例に関して丁寧に教えてくれました。ランチやディナーにも何度か誘っていただけましたが、自分の語学力と社交性の低さからあまり積極的な交流ができなかったのが残念です。
泌尿器科
泌尿器科ではいわゆる一般的な泌尿器科と女性泌尿器科の二つをそれぞれ1週間ずつローテートさせていただきました。内容としては主に手術の見学をさせていただき、適宜指導医の先生からしていただきました。手術手技の内容としては日本のものと比較してそこまで大きな違いは無いように感じましたが、とにかく入院期間が非常に短いと感じました。日本では通常2週間弱は入院することとなるロボット支援根治的前立腺全摘除術が、本人の認知機能が良好であることや周囲から十分な支援を受けられることなどの条件はあるとはいえ、米国ではたったの1日というのは驚異的でした。術後回復室(PACU)が充実していることもあってかとにかく手術の回転率も良く、1日で10件以上タテで手術をしているときもザラにあり、ここまでしないと病院が回らないのか、と感じました。ただ、オペ室の雰囲気は非常に良好で、皆で雑談したり音楽をかけてダンスをしていたりと、ハードではあるがその中でも楽しみながら業務をこなしているように感じました。

休日
研修だけではなく、土日の休日を利用してアトランタとフロリダ州オーランドの観光にも行って来ました。アトランタではコカコーラ博物館とジョージア水族館を訪れ、前者では高血糖で嘔気・頭痛が出現するほどコカコーラ漬けにされてしまいましたが、後者は世界2位のサイズを誇るとされるその内容を純粋に楽しませていただきました。オーランドでは一緒に米国研修していた長谷川研修医と男2人でユニバーサルスタジオフロリダを訪れました。自分は日本のパークも大好きですが、フロリダのそれはパークのサイズもアトラクションの豊富さもずば抜けており、非常に良い思い出となりました。ただ、フライト8時間遅延したLCCと、パンツまでびしょ濡れにされたポパイのアトラクションには2度と乗りません。

総括
まずは、非常に充実した4週間を過ごさせていただき、この様な機会を与えていただいた関係者の方に深い感謝を申し上げたいです。言語の壁という大きな懸念点はありましたが、近年は翻訳アプリなどの発達もあり想像していたよりはなんとかなりました。ただ、やはり雑談の際など、もっと英語が堪能であれば、と思うことは何度かありましたので、来年米国研修に行かれる方は是非英会話教室への加入をおすすめします。あとLCCとポパイのアトラクションはマジで乗らない方が良いです。

ホテルにて

ユニバーサルスタジオ・フロリダ

ポパイ(アトラクション)でずぶ濡れ

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