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【研修医】メーコン黒部医療交流

田丸 雄大医師


Navicent Healthでの研修

2019年11月の3週間、アメリカのGeorgia州、MaconにあるNavicent Healthという病院の感染症科で研修をしてきました。
日米での診療の違い、病院の規模や立ち位置、黒部市民病院に感染症科がないことなどもあり、比較するには違いが多すぎましたが、全てが新鮮であり、非常に貴重な経験となりました。
Navicent Healthには医学部の学生もたくさんいることから、日本で言うと大学病院に近い立ち位置であるように思います。感染症科は特定の患者を持つわけではなく、ややこしい感染症に罹患した患者について他科からコンサルトを受け、治療についてアドバイスをすると言うスタイルになっています。そのため、毎日さまざまな種類の感染症を診ることができます。学生、現地のレジデントと一緒に回診をしたり、講義やカンファレンスに出席するという形で、感染症についてlogicalに学ぶことができました。英語力的に理解できない点ももちろんありましたが、そもそも知らないことも多く、大変勉強になりました。使う抗菌薬、考え方については日本と大きく変わらないようでしたが、最新の論文、教科書を母語で読めるという点は羨ましく感じました。(ごくごく稀な寄生虫感染の論文や症例報告を10編ポイッと渡されても、私には裏紙として使うことしかできません。)
週に1回、感染症科のトップであるカトナー先生についてHIVの外来見学をする機会がありました。診察する患者数の違いから、日本ではここまで時間をかけた外来は困難だとは思いましたが、非常に丁寧に説明、問診、身体診察をしているのが印象的で、患者さんからも慕われているようでした。ほとんどの人がコントロール良好であり、治療や人生に前向きである印象を受けました。

研修医として二番目に行ったこともあり、第一陣の方々のwelcome partyや食事会にも多く出席させていただくことができました。また指導医の方々は積極的に食事や小旅行に誘ってくださりました。日程の関係で同期との旅行はできませんでしたが、1人でアトランタに行きました。アトランタ旅行は楽しかったですが、水族館はデートで行くものであり1人で行くべきではないと学びました。

聞き取りはある程度できるものの、自分の意見をうまく言えないのがもどかしいと同時に、ついさっき出会った全く知らない日本人に対してもフレンドリーに接してくれる人々の優しさを感じました。医学の面ではない部分で見習いたいと思う点も多々あり、そういう点でも外国での3週間の生活は有意義でした。

最後になりましたが、辻先生、吉澤先生、西村さんをはじめ、黒部市民病院とNavicent Healthの交流に尽力してくださっている方々に御礼申し上げます。

Dr. Katnerと

Georgia_Aquarium

看護部の皆さんと

研修医

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