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【研修医】メーコン黒部医療交流

第47回 医療交流(2018年5月21日-2018年6月1日)


成田空港の出発ロビーで最後の千円札を使って買ったビールを飲みながら、“日出づる国”での2週間を思い起こしています。朝日が早朝4時半には昇るまさに日本にとって素晴らしい名前だと思います。この2週間は観光、新しい人々との出会い、教育、そしておそらく一番大事な学びと言った点で特別なものでした。私の家族と私は黒部にワクワクしながら、そして少し不安を抱いて来ました。それはカバン一つ分持ってきたアメリカのスナック菓子(最後の症例検討会で研修医に差し上げました)に表れていると思います。実はカレンは、アメリカからインスタントラーメンをこのラーメン王国日本に2パックも持って来ました。西村さんが気に入ってくれるといいのですが。食べるたびにデール一家を思い出してほしいです。伝統的な寿司屋で辻先生が、「日本人のように何でも日本食が食べられる」と褒めて頂いたカニ料理は驚くべきものでした。それはカニの身と他の“部分”が混ぜてあり甲羅に詰めてありました。黒部、富山、京都そして東京でいろいろな種類の食事が体験できて感謝しています。

私たちが見ることのできた日本は偉大で豊かな文化遺産を持った美しい国でした。黒部の美しさには驚かされました。山々は雄大で美しい日本海と驚くべきコントラストでした。黒部は生態系に富んだ美しい自然の恵みに抱かれており、これはメーコンと非常に似ていると思いました。毎年春にジョージア州オーガスタで開催されるゴルフトーナメント会場を彩るメーコンの人々が大好きな桜やツツジと言った花々は、メーコンにあるものとよく似ています。黒部とメーコンがこういった光り輝く自然の美しさにおいても姉妹都市たる共通性があることに頷けました。ある朝私は研修医に、“なぜ黒部で研修しようと思ったの?”と尋ねてみました。一人以上が“山が好きだから”と答えました。家族と一緒に黒部峡谷に訪れた後に、この自然の魅力がどんなものなのか理解できました。私たちは皇居と京都御所、金閣寺、古い要塞跡、そして京都でブリティッシュパブにも行きました。なんて美しく多様性に富んだ文化なのでしょう!

毎日、私は日本の医療を担う人たちと2~4時間過ごす特権がありました。この1年目と2年目の研修医の皆さんとの時間は今回の旅のハイライトでした。皆さんとても興味深い症例を英語で上手に発表されていました。一番感心したのは、準備の良さと知識の豊富さです。毎朝の私たちの交流は意味のあるお互いに有益なものでした。私はみなさんに腫瘍外科を楽しんで教えることができましたし、彼ら自身や日本の生活、医学について学ぶこともできました。またメーコンの生活やアメリカについて少しでも知ってもらえたのならうれしく思います。また富山大学での講演会はとても名誉なことで、腫瘍外科の医師たちや学生たちとのやりとりを楽しむことができました。

皆さんにとても親切にして頂いたことは上手く表現できませんが、あなた方全員がまるで7500マイルも離れた我が家に居るかのようにリラックスさせてくれました。私の帰国便の出発時刻が近づき、日本での日々が夕暮れのように終わるかと思うと寂しさが込み上げてきました。また皆さんとお会いできることを祈っています。またいつかこの美しい“日出づる国”で早朝から昇る太陽とカラスに起こされる日が来ることを楽しみにしています。
どうぞメーコンにおいで下さい。そして“ROLL TIDE ROLL”を忘れないで下さい。

※ROLL TIDE ROLL
“クリムゾンタイド”で知られるアラバマ大学のフットボールチームのスローガン・掛け声。がんばれ。

ポール・デール

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