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【研修医】メーコン黒部医療交流

福田 俊憲医師


アメリカ研修報告

この度、黒部市民病院の辻先生、西村さんはじめメーコン黒部医療交流にご尽力なされている先生方のご配慮により、2015年12月5日から1月8日までの約1か月間、Navicent Healthにて放射線科研修を受けさせていただく機会をいただきました。この場をお借りして、御礼申し上げます。

海外の病院を長期間見学させていただくのは初めての経験であり、大変刺激的なものとなりました。このプログラムはNavicent Healthの方々にも周知されており、初日から皆優しく接していただけました。院内では眼が合えば必ずといっていいほど"How's going?"と話しかけてくれましたし、院内で迷っている時もすぐに助けていただけました。また責任者であるDr.Turkはいつも気にかけてくださり、放射線の読影室まで来てどんな感じだい?と様子を見に来てくださいました。また黒部に来院されたことがある先生方が毎週食事に誘ってくださり、アメリカの文化や常識を教えていただけました。短期間の旅行では絶対できないような経験をさせて頂けました。

医療に関してですが、現在日本の医療は世界標準を目指していることもあり、実際行って比較しても米国と日本の医療の質はそう違いはないと感じました。しかし医療の質以外の点でアメリカと日本には決定的な差があると感じました。それは医師を世界中に門戸を広げているという点です。私が行った放射線科の先生もウクライナ出身やインド出身の先生がいらっしゃいました。これは日本では考えられないことなので大変驚きましたし、アメリカは移民の国なのだとあらためて肌で感じました。
また私が行った時はちょうど銃規制が問題になっており、銃をどうするべきかオバマ大統領と市民の方との討論会がテレビで放映されていました。日本では銃を持っている人は特別な理由がない限りいないと思いますが、アメリカでは自分を守るために銃を持っている人が多いです。討論会では銃をもつ権利をはく奪するな、自分を守る権利がある、たった1%の銃使用者だけが犯罪をしているだけなのに規制をするのはおかしいといった反対派の人も多数いました。日本人の私たちからすると銃を持つこと自体が信じられないので、討論会を見ていてカルチャーショックを受けました。

このように医療だけではなく文化や常識に触れ、多くの人々から話を聞くことで知識はもちろんのこと、人としても大きくなれたように思います。この経験を活かしより一層医師として成長したいと思っています。本当にありがとうございました。

放射線科技師と

メーコン市長と

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