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【研修医】メーコン黒部医療交流

関 晃裕医師


平成18年10月2日-平成18年10月27日

Medical Center Central Georgiaでの研修を終えて。

黒部市民病院に臨床研修医として採用して頂いた2005年4月。あれから1年半が過ぎ半年を残す余りになった9月下旬。 多くの先生、職員の方々のご協力を頂きアメリカ、Macon市にあるMedical Center Central Georgiaでの研修へと派遣していただきました。

9月下旬の関西国際空港。 不安と期待の入り混じった自分がいました。 黒部市民病院でしか働いた事が無い自分にとって、自分の研修は他人に認められるものだったのかという不安。日本語の通じないアメリカでの研修を意義のあるものにできるのかという不安。そもそも、無事に再び日本の土を踏めるのかという不安。 そして、アメリカで新しいことを学ぶことへの期待。

到着後、最初の2週間はERにて後半2週間はFamily Medicineにて研修させていただきました。

Family Medicineは、基本的に日本の開業医の先生方が行うような仕事をされています違うのは産婦人科・小児科の診察・治療も行うことと、Family Medicineの専門のトレーニングを受けておられることです。私が研修させて頂いたclinicは大きく、30室程診察室があり、ER同様患者さんは一度診察室に入ると検査とトイレ以外はほとんど動きません。そこにPA(physician assistant:)が2人ほど、residentが2人ほど、それにDoctorが数人で1人3つの診察室を使い診療にあたっていました。そのほかPAやresidentのコンサルトを受けサインするDr.が1人後ろに控えています。Dr.は新聞を読んだり、paper workに勤しんだり。そこにコンサルトする姿は、黒部での救急室を思わせる光景です。ここでは、私は直接患者さんを診察するのではなく、他のDr.の診察を見学させて頂いていました。日本以上に患者さんは聞きたいことを何でもDr.に聞き、Dr.も真摯に答える姿は成熟した医師患者関係に思われ自分のあるべき姿のひとつに感じられました。

瞬く間に併せて1ヵ月間の研修が過ぎ、日本へ帰国となりましたが、この稿を書かせていただいている私には感謝と安堵であふれています。 ここまで育てていただいた黒部市民病院の先生、看護師、職員の皆様への感謝。 意思疎通に四苦八苦し、右往左往する私にやさしく接して下さったMedical CenterのDoctor, resident, medical studentへの感謝。 そしてこのような機会を与えて下さった、先生方、職員の方々への感謝。 そして、なにより無事に帰路に着けたことに対する安堵。

この私の経験が私の医師としての成長の一段となったと思います。 本当にありがとうございました。
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