乳がんについて.
黒部市民病院 副院長 乳腺外科部長
桐山 正人 医師
桐山 正人 医師
1980年から2010年の30年間で乳がんの罹患数は5倍以上と、他のがんに比べ急激に上昇しています。食生活や生活習慣の変化(欧米化:脂肪の多い食事、肥満など)によるところが大きいと考えられます。女性のがん罹患数のトップで、がんによる死亡数は第5位です。日本人女性の12人に1人は生涯で乳がんになりますが、その内亡くなられるのは6人に1人と、がんの中では予後の良い疾患です。
ただ他のがんが年齢とともに増加していくのと違い、乳がんは40台後半にピークがあります。女性の働き盛り、子育て盛りの年齢であり、家族への影響も小さくありません。マンモグラフィ検診を受けて早期に発見すれば、予後の良いがんですから完治する確率は高く、また乳房を温存することも可能です。止む無く全摘除になっても乳房再建が可能です。当院でも2期的乳房再建術を行っています。
ただ他のがんが年齢とともに増加していくのと違い、乳がんは40台後半にピークがあります。女性の働き盛り、子育て盛りの年齢であり、家族への影響も小さくありません。マンモグラフィ検診を受けて早期に発見すれば、予後の良いがんですから完治する確率は高く、また乳房を温存することも可能です。止む無く全摘除になっても乳房再建が可能です。当院でも2期的乳房再建術を行っています。