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医療最前線(健康コラム)

野球肘の早期発見と発症予防


黒部市民病院 臨床スポーツ医学センター
アスレティックトレーナー 長﨑 成良

野球肘とは、投球動作によって発生する肘の外傷や障害の総称です。野球肘は成長期と成人期のような骨年齢別、骨・軟骨や筋肉・腱・靭帯等の組織別、肘の外側・内側・後方等の部位別等によって分類され、重症度や治療方法がそれぞれ異なります。中でも成長期に発生する肘外側の骨軟骨障害は肘内側の障害と比較すると発生頻度は低いものの、重症度が高く注意が必要です。発生は投げ過ぎのような外的要因だけではなく、遺伝や血流障害等の内的要因の関与が大きいと考えられており、対策が少ないのが現状です。そのため、自覚症状がなくても超音波エコー検査による定期検診によって早期発見・早期治療を行うことが重要になります。内側部障害は投球フォームの是正やストレッチ等によって発生予防や症状を和らげることが期待できます。臨床スポーツ医学センターでは野球肘に限らず、スポーツ障害早期発見のためのスポーツ用検診と競技力向上やケガ予防のためのコンディショニング指導を行っていますので、ご希望があればお問合せください。

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