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医療最前線(健康コラム)

家庭でできる感染予防策


黒部市民病院 感染管理認定看護師
富田 大介 看護師
ウイルスや細菌の移動手段の代表となるのが人間の手です。ウイルスや細菌は手から手へ、あるいは手から物、物から手といったように移動します。ドアノブやエレベータのボタンなど複数の人が接触する場所は感染のリスクが高い場所といえます。

家の中にもトイレやお風呂など家族で共有する場所が多くあります。そのような場所を消毒している方は多いと思います。しかし消毒の前に洗浄(汚れを落とす)を行っている方は少ないのではないでしょうか。消毒薬の中には汚れなどが残っていると効果が低下してしまうものがあります。代表的なものが次亜塩素酸ナトリウムです。次亜塩素酸ナトリウムは油やタンパク質などの汚れと接触すると著しく消毒効果が低下します。消毒前に余分な汚れを取り除くことで、消毒薬の本来の効果を発揮させることが出来ます。感染予防策としては洗浄(汚れを落とす)と消毒を別のものと考えず、洗浄と消毒を2つで1つの作業と考えておくことが大切です。

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