グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


医療最前線(健康コラム)

高齢者てんかんについて


黒部市民病院 脳神経外科部長
栗本 昌紀 医師
てんかんは子どもの病気と思われがちですが、最近では高齢者のてんかん発症率が高くなり、高齢者人口10万人あたり100人以上の患者がいると推測されています。高齢者てんかんは、脳卒中や頭部外傷の後遺症、認知症によって起こります。

高齢者てんかんは若年者に比べると全身けいれんを伴わない、目立たない発作が特徴です。突然ボーっとする、もうろう状態や無反応になる、奇異な行動をするなどの症状です。
こうした発作は数秒から数時間続きますが、本人はもとより周りの人にも気づかれないことが多く、認知症と誤診されることが多いようです。高齢者ドライバーによる交通事故の一部は高齢者てんかんが原因だと考えられています。

一方、高齢者てんかんの大多数は、抗てんかん薬で発作が治りますので少しでも高齢者てんかんが疑われる方は、ご家族とご一緒に脳神経外科、脳神経内科への受診をお勧めします。詳しい問診と脳の検査(MRIや脳波)を行い適切に診断・治療いたします。

  1. ホーム
  2.  >  医療最前線(健康コラム)
  3.  >  高齢者てんかんについて
ページトップへ戻る