慢性腎臓病の治療
黒部市民病院
腎臓・リウマチ内科部長
吉本 敬一 医師
慢性腎臓病とは「腎臓の障害」もしくは「腎機能低下」が3か月以上持続している状態の総称です。原因は様々ですが、慢性腎炎のほか、近年では糖尿病や高血圧などいわゆる生活習慣病に起因する慢性腎臓病が増えており、20歳以上の日本人の8人に1人が慢性腎臓病を有すると言われています。
進行するまでは無症状のことが多いために、定期的に健康診断等にて検尿や血液検査をうけることが望まれます。進行すれば最終的には透析治療が必要となることもありますが、早期であれば腎機能の低下を抑えることができます。
そのために、病態に応じて様々な薬剤が使われますが、共通して使用されることが多い薬としては、レニン・アルドステロン系といわれる体内のホルモンの働きを阻害するタイプの降圧薬があげられます。最近では、SGLT2阻害薬とよばれるタイプの糖尿病薬の有効性が注目されており、原因が糖尿病ではない慢性腎臓病も使用されることがあります。
これらの薬剤に即効性はありませんが、長期的にみると腎保護効果を発揮するために、基本的には継続して内服する必要があります。また、食事に関しては塩分の過剰摂取を避けることが多くの慢性腎臓病に共通して最も重要です。
腎臓・リウマチ内科部長
吉本 敬一 医師
慢性腎臓病とは「腎臓の障害」もしくは「腎機能低下」が3か月以上持続している状態の総称です。原因は様々ですが、慢性腎炎のほか、近年では糖尿病や高血圧などいわゆる生活習慣病に起因する慢性腎臓病が増えており、20歳以上の日本人の8人に1人が慢性腎臓病を有すると言われています。
進行するまでは無症状のことが多いために、定期的に健康診断等にて検尿や血液検査をうけることが望まれます。進行すれば最終的には透析治療が必要となることもありますが、早期であれば腎機能の低下を抑えることができます。
そのために、病態に応じて様々な薬剤が使われますが、共通して使用されることが多い薬としては、レニン・アルドステロン系といわれる体内のホルモンの働きを阻害するタイプの降圧薬があげられます。最近では、SGLT2阻害薬とよばれるタイプの糖尿病薬の有効性が注目されており、原因が糖尿病ではない慢性腎臓病も使用されることがあります。
これらの薬剤に即効性はありませんが、長期的にみると腎保護効果を発揮するために、基本的には継続して内服する必要があります。また、食事に関しては塩分の過剰摂取を避けることが多くの慢性腎臓病に共通して最も重要です。