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医療最前線(健康コラム)

腹部大動脈瘤


黒部市民病院
心臓血管外科
山下 昭雄 医師


 動脈とは、心臓から全身へ血液を送る血管のことです。中でも大動脈は、体の中で最も太く、大切な血管です。この大動脈の一部がふくらんだ状態を「大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)」といいます。
 大動脈瘤は突然できるものではなく、何年もかけて少しずつ大きくなっていきます。年齢とともに起こりやすくなり、血管の老化によって壁がかたくもろくなることや、高い血圧が長く続くことなどが原因とされています。
 また、喫煙(たばこ)や、ご家族に動脈瘤のある方がいることも、発症しやすくなる要因です。
 大動脈瘤は、おへそのあたりにある腹部の大動脈にできることが多く、これを「腹部大動脈瘤」といいます。多くの場合、大きくなっても自分で気づくことはありません。しかし、そのままにしておくと、前触れなく破裂し、命に関わる危険な状態になることがあります。
 そのため、大動脈瘤は破裂する前に見つけることがとても大切です。腹部大動脈瘤は、CT検査や超音波検査で調べることができます。気になる方は、かかりつけ医に「大動脈瘤はありませんか?」と相談してみましょう。

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