グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


診療科・部門

レーザーによる鼻粘膜手術


アレルギー性鼻炎、肥厚性鼻炎とは?

スギ花粉症に代表されるアレルギー性鼻炎の患者数は近年増え続け、今や国民の3人に1人がわずらっているといわれています。飲み薬や鼻への噴霧薬は症状を抑えてはくれますが完治のための方法ではなく薬をやめるとまた症状がでてきます。
アレルギー性鼻炎の症状が起こる主な身体の部位は鼻の中の下鼻甲介(かびこうかい)と呼ばれる部分であり、「くしゃみ・はなみず・はなづまり」の三大症状は主にこの下鼻甲介の粘膜の状態によっておこると考えられています。鼻の粘膜がはれて鼻づまりが生じている病態を「肥厚性鼻炎」と呼びます。

鼻粘膜焼灼術とは?

「鼻粘膜焼灼術(びねんまくしょうしゃくじゅつ)」とは、薬とは違った角度からの治療法です。痛み止め処置のあと、下鼻甲介にレーザー光線をあてることで下鼻甲介粘膜の腫れや過敏性をやわらげ、「くしゃみ・はなみず・はなづまり」が起こりにくい状態にします。特にお薬では治りにくい鼻づまりにとても効果的です。

レーザー手術装置

レーザー治療中の様子

手術の効果

術後数日でアレルギー性鼻炎の症状はとても軽くなり、時には消失するようです。前述のとおり、特にお薬の効果があらわれにくい「はなづまり」の症状にとても効果的です。鼻の症状の改善とともに、目のかゆみや咳、のどのかゆみや違和感まで軽減する方もいらっしゃいます。

実際の手術の様子

手術の時間は約5~10分で、日帰り手術となります。手術前に痛み止めの細いガーゼを鼻の中にいれて麻酔します。手術中の痛みはほとんどないか、あっても軽いようです。手術は耳鼻いんこう科外来でおこないます。麻酔ののちレーザー照射をおこない、終われば帰宅できます。7、8歳以上のお子さんであれば局所麻酔で日帰り手術ができていますが、お子さんや不安が強い方の場合は全身麻酔でおこなうこともできます。

術後の経過や手術のタイミングについて

手術後数日後から効果があらわれます。それまでのお薬が不要となる方がほとんどですが、必要時お薬との併用も可能です。
手術の効果は永久的なものではなく、約10カ月から2年で粘膜の再生が起こります。つまり、逆にいうと、手術は繰り返しおこなうことができるということになります。毎年スギ花粉の季節の前に本治療をなさる方もいらっしゃいます。
本治療の時期ですが、スギ花粉症など、ある季節に症状があって困っていらっしゃる方は症状が始まる時期の1カ月前までに治療を行うと、憂鬱な季節を快適に過ごすことができます。
※のみぐすりや点鼻薬による効果に満足しておられない方、薬はあまりお好きではないという方に提案させていただきたい治療法です。
※詳しいことをお知りになりたい方は耳鼻いんこう科外来までご連絡ください。
  1. ホーム
  2.  >  診療科・部門
  3.  >  耳鼻いんこう科
  4.  >  レーザーによる鼻粘膜手術
ページトップへ戻る