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診療科・部門

核医学PET 画像センター



当科の概要・特色

各診療科や他の医療機関から依頼を受け、PET検査を含む核医学検査の診断、治療を行っています。当院は、平成19年1月1日付けで、日本核医学会専門医教育病院に認定されました。

診療内容

診断

各診療科や他の医療機関からの依頼を受け、PET検査を含む核医学検査の診断を行っています。

治療

各診療科や他の医療機関から依頼を受け、核医学治療を行っています。 放射性ヨウ素(Ⅰ-131)による甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の治療を行っています。 治療をご希望の際は、主治医にご相談ください。

放射線機器

SPECT装置は、令和3年3月にSIEMENS社製Symbia Evo Excelに、PET/CT装置は、同年9月にSIEMENS社製Biograph Horizonに更新されました。機器の詳細に関しては、中央放射線科のページをご参照下さい。

PET(ペット)検査 Q&A

1. PET(ペット)/CTとはどんな検査ですか。

PET 検査とは、陽電子(ポジトロン)断層撮影のことで、従来のCTやMRなどの大きさや形を見る検査とは異なり、細胞の活動状態(グルコース代謝)を画像上でみることができます。今回導入された、PET/CTとは、PETにCTを付けた撮影装置です。PETは分解能ではCTにはるかに及ばないために、異常部位の正確な位置情報を知るには、PETのみでは不十分であり、CTなどの精密な形態画像の手助けが不可欠となっています。PETとCTの画像を融合することによって、より正確ながん診断が可能となります。
また、CT撮影を追加することによって、検査時間が短縮する利点もあります。

2. PET(ペット)検査は安全な検査ですか。

PET 検査で使用する放射性薬剤(フッ素-18 FDG)は、製薬会社で製造されたものを使用します。この薬剤による副作用の心配はほとんどありません。腎機能低下やアレルギーのある患者さんでも施行可能です。また、PET/CT検査(PET検査とCT検査を組み合わせた検査)1回の放射線による被ばく線量は、約5mSv(ミリシーベルト)です。
バリウムを使用した胃透視検査の約4mSv(ミリシーベルト)や私たちが日常生活において、自然界から受ける1年間の放射線量の約2.4mSv(ミリシーベルト)と、同じレベルの被ばく線量であり、PET検査で放射線障害が起こることはありません。

3. PET(ペット)検査はどんながんでも見つけることができますか?

過去に新聞等にて報道されたように、PET検査にも限界があり、すべてのがんを検出することはできませんし、炎症性病変や良性腫瘍に放射性薬剤(フッ素-18 FDG)が集積することがあります。径1cm以下の小さながん、粘液を含むがん、前立腺がん・肝がん・腎がん・胃がん・甲状腺がん等の中には、放射性薬剤(フッ素-18 FDG)が集積しないがんもあり、すべてのがんに有用な検査ではなく、PET 検査には限界があることをご理解ください。

4. PET(ペット)検査の保険適用疾患と費用について教えてください。

現在、保険適用となっているがんは、早期胃がんを除くすべてのがんで、かつ、他の検査、画像診断により、病期診断、転移・再発診断が確定できない患者に使用することになっています。がんの疑いやがんが心配は保険適用となっていません。検査費用は、PET/CTの費用が86,250円で、初診料(または、再診料)、読影料などの諸費用とあわせると合計約90,000~100,000円となります。実際に会計窓口で支払う金額(自己負担額)は個人によって異なりますが、この1割から3割の負担となるので、約10,000円から30,000円の支払いになります。従来の核医学検査と比べ、若干高い支払いとなります。
また、人間ドックは90,000円(消費税別)となりますのでご了承ください。

5. PET(ペット)検査を受けるにはどうしたらいいですか。

現在、黒部市民病院に受診中の患者さんは、主治医に保険適用や要件等についてご相談ください。主治医がPET検査を保険適用と判断した場合は、通常の画像検査と同様に、主治医が検査を依頼します。他の医療機関に受診中の患者さんは、その医療機関の主治医に保険適用や要件等をご相談ください。主治医が保険適用と判断した場合は、従来のCTやMR等の画像診断の依頼と同様に、黒部市民病院 地域医療連携室(フレンディー 電話:0765-56-7230、FAX:0765-54-2981)を通して、主治医が依頼することになります。
人間ドックの検査の一つとして、PET 検診を受けたい方は、患者さんから直接、黒部市民病院健康管理センター(TEL:0765-56-7232、FAX:0765-54-2895)に、ご連絡ください。

6. PET(ペット)検査前に注意することはありますか。

検査前日から検査直前まで、過度な運動(運動会参加、登山、ジョギング等)は行わないで下さい。激しい運動をした後にPET検査を行うと、放射性薬剤は、主に筋肉に集まるので、がんの検出が不良になります。検査5時間前から絶食が必要ですが、糖分を含まない水やお茶等は飲んでください。
また、点滴中の場合は、検査5時間前から、糖分等のカロリーを含まないもの(生理的食塩水やリンゲル等)に変更するか、あるいは、一時的に中止してください。
糖尿病薬以外のお薬は飲んでください。経口の糖尿病薬はPET検査に影響はありませんが、絶食のため、低血糖になる恐れがあり、控えた方がよいと思われますが、高血糖になる恐れがある場合は主治医とご相談ください。また、検査5時間前からインスリン投与は避けてください。絶食が不十分であったり、糖尿病等のため血糖値が200(mg/dL)以上であったり、検査5時間以内にインスリンが投与されていると、画像不良となり、がんの検出が悪くなります。
妊娠中や妊娠の可能性のある方は、従来の核医学検査同様、検査はできません。授乳中の方は、検査後2日間は授乳を控えてください。
高度な閉所恐怖症の方や約20分間寝ていることができない方は、検査が施行できない場合があります。
放射性薬剤は約2時間毎に半分になり、主に、腎臓や肝臓から排泄されていきます。
検査終了当日は、放射性薬剤がまだ少し体内に残っていますので、いつもより、水分を十分に取って、人(特に、乳幼児や妊婦)との長時間の密接な接触を控えてください。

7. PET(ペット)検査の実際の流れを教えて下さい。

放射性薬剤を静脈に注射して、約1時間安静にしたのち、PETカメラの中で約20分間寝ているだけで、1回目の検査は終了します。15~30分休憩した後に、約10~20分間の追加撮影を行う場合があります。PET検査の合計時間は、約2時間となります。

8. PET(ペット)検査のキャンセルと中止について教えて下さい。

予約日の変更やキャンセルは、お早めに外来予約センターにご連絡ください。
また、放射性薬剤が①製薬会社の製造機器の故障 ②悪天候による交通機関の乱れや交通事故で届かない ③PET/CT撮影装置の故障等の理由により、検査が中止になることや検査開始が遅れることがありますので、あらかじめご了承ください。

9. PET(ペット)検査について、もっと質問があったらどこに聞けばいいですか。

PETに関する問い合わせは、従来の核医学検査同様、核医学PET画像センター
(電話:0765-54-2212、または、内線 2300)で受け付けていますので、ご不明な点がございましたら、遠慮なくご相談ください。

診療実績

核医学検査及び治療件数

区分 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
ガンマカメラ 645 635 497 515 448
PET 432 509 443 520 574
バセドウ病治療(Ⅰ-131) 8 2 2 3 7
合計 1,085 1,146 942 1,038 1,029

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