グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


診療科・部門

外科



当科の概要・特色

鏡視下手術(腹腔鏡手術)

胆嚢結石症や胆嚢ポリープに対しての腹腔鏡下胆嚢摘出術、胃良性腫瘍・胃癌を対象とした腹腔鏡下胃切除術、大腸良性腫瘍・大腸癌に対する腹腔鏡下結腸切除・直腸切除術など、積極的に腹腔鏡を利用した侵襲の少ない手術を行っています。最新のハイビジョン内視鏡手術システムを導入し、より鮮明な映像の下、安全で低侵襲の手術を行っています。

詳細はこちら

乳腺外来

2008年4月より、乳腺外来を開設しました。乳癌に対しての乳房温存手術、抗がん剤治療・内分泌治療・放射線治療などの治療を行っています。進行した乳癌であっても、術前に化学療法を行うことによって乳房温存率の向上を図っています。また、乳房全切除を受けられた方の中で、症例によっては乳房再建も行っています。お問い合わせは形成外科外来まで。
乳癌術後の方の検査の予約方法が変更になりました。詳しくは外科外来へ電話でご確認ください。(54-2211内線2006)

詳細はこちら

鏡視下手術の紹介

腹腔鏡手術の導入は1980年代に胆嚢結石症から始まりました。この頃は"大きくお腹を切って手術してこそ外科医である"と教育を受けていたため、多くの外科医が"小さな穴から覗いて手術するなんて大丈夫なの"と考えていました。しかし現在では、腹部大手術の既往のある症例、炎症の強い症例など特殊な場合を除いて、ほとんどの胆石症患者さんが腹腔鏡手術を受けるようになり、胆石症では腹腔鏡手術が開腹手術に取って代わり標準的な手術になっています。

さらに、鏡視下(腹腔鏡)手術の技術や器具の進歩により安全性が向上し、鼠径ヘルニア、胃・大腸の良性疾患ならびに癌などの悪性疾患に対しても、標準的な術式になってきました。当院は2015年秋に手術室が新装オープンし、それに伴って最新のハイビジョン内視鏡手術システムにより、鮮明な映像の下、安全で低侵襲の手術を行っています。

開腹手術と比べた鏡視下手術の長所と短所

鏡視下手術が開腹手術に比べ優れていると思われるのは
①手術の身体への負担が軽い ②拡大映像なので繊細な手術が可能 ③術後の痛みが軽い ④食事開始が早い ⑤術後早い時期から歩くことが出来る ⑥入院期間が短い ⑦創が小さく腹壁の損傷が少ない ⑧美容的整容的
鏡視下手術の短所と思われるのは
①技術を要する(モニターを見ながらの手術でトレーニングが必要) ②開腹手術に比べ時間がかかる ③視野が狭いため思わぬ合併症が起きる ④全ての症例に出来るわけではない。例えば、腹膜炎症例、癒着が疑われる開腹手術の既往がある症例、腫瘍が非常に大きい時、癌の浸潤が高度な症例、などです。
当院では、ハイビジョン内視鏡手術システムを導入し、より鮮明な映像の下、安全で低侵襲の手術を行っています。

乳房温存手術・乳房再建術の紹介

乳がんに対する手術では乳腺の切除と腋窩リンパ節郭清を行います。

乳腺切除の方法には乳房部分切除術と乳房全摘術があります。乳房部分切除術は腫瘍が比較的小さく、摘出後の乳房の形が許容できる形態になると予測される場合に行います。残存乳腺に対しては乳腺内再発を抑えるために術後放射線治療を追加することが一般的です。

乳房全摘術は腫瘍が大きい場合や乳腺内に多発する場合、乳腺内で広がっている場合に行います。 腋窩リンパ節については、以前は転移の有無にかかわらずリンパ節郭清を行っていましたが、術後に手術側の腕がむくむ場合があり生活の質の低下が起こることが問題でした。当院ではそのような合併症を避けるためにセンチネルリンパ節生検を取り入れています。具体的には乳房のリンパの流れをはじめに受けるセンチネルリンパ節(センチネル=見張り、門番)の同定・摘出を行い、手術中に顕微鏡検査で転移の有無を確認します。転移が指摘できない場合は、郭清は行いません。転移が指摘された場合はリンパ節の取り残しがないよう郭清を追加します。

病気によって乳房を失ってしまった場合は形成外科に紹介し、保険診療での乳房再建術を行っています。人工物(シリコン)を用いて再建する方法、自分の身体の一部を用いて再建する方法の双方とも対応しています。

乳房再建術の詳細はこちら

がん化学療法の紹介

がんの治療方法には、「外科治療」、「放射線治療」、「化学療法」の三種類があります。 化学療法は薬(抗がん剤、分子標的薬など)を注射や内服によって体内に取り込み、がんの増殖を抑えたり、がんを破壊する治療方法です。がんの種類によって使用する薬剤、投与方法(これをレジメンと言います)は異なり、そのレジメンの数は当院だけでも140種類を超えています。化学療法においては、補助化学療法と進行・再発がんに対する化学療法があり、少し意味合いが異なります。正しく理解して頂くために簡単に説明します。

補助化学療法

補助化学療法とは、手術によって癌巣は完全に切除・摘出されているが、病巣が進行していたため再発リスクが高い症例に対し、再発予防を目的として行う化学療法です。手術が終わった時点で肉眼的・画像的には癌は消失しているのですが、それでもヒッソリ隠れている癌細胞を破壊して再発を防ごうとするのが補助化学療法です。臓器によって、また再発リスクによって、使用する薬剤、投与期間は異なりますが、治療期間は限定的です。

進行・再発がんに対する化学療法

手術では摘出できない進行癌や再発癌に対する治療方法で、存在するがんの増殖を抑えたり、がんを破壊することを目的としています。したがって、補助化学療法に比べ治療期間が長くなったり、強めの薬剤を使用することがあります。時には放射線治療を併用することもあります。また化学療法が効果を発揮し、腫瘍が縮小したり限局した時には、外科的に完全切除・摘出を目指して手術に移行することもあります。

*がん化学療法は入院して行うのが一般的でしたが、施設・設備の充実、抗がん剤の安全な使用法や副作用に対する支持療法が確立し、さらに医師以外の看護師・薬剤師・その他のコメディカルが関与することによって、安全に安心して外来でも化学療法が受けられるようになりました。
化学療法を受けるに当たっては、主治医、がん化学療法看護認定看護師などから、効果・副作用などについて十分に説明を受け、納得してご自分の意思で治療を受けて下さい。

診療内容

外科では主に、次のような疾患の診断、治療にあたっています。

消化器外科(良性疾患)

胆石、胃・十二指腸潰瘍、大腸ポリープなどの手術治療や、胆嚢炎、虫垂炎、汎発性腹膜炎など緊急を要する急性腹症の手術治療を行います。

消化器外科(悪性疾患)

食道癌、胃癌、結腸・直腸癌(大腸癌)、肝癌、胆道癌、膵臓癌などの消化器系癌の手術治療を行います。胃癌、大腸癌の中で再発リスクが低い症例では、侵襲の少ない腹腔鏡による鏡視下手術を行っています。

鏡視下手術の詳細はこちら

進行・再発癌症例では、放射線治療や抗がん剤による治療も行います。

一般外科

一般外科では鼡径ヘルニア、大腿ヘルニア、腹壁ヘルニア、皮膚・皮下腫瘤(粉瘤など)、日常の外傷などの治療を行います。

肛門疾患

痔核・痔瘻、肛門周囲膿瘍、肛門脱(脱肛)などの治療を行います。

乳腺・内分泌外科

乳癌などの内分泌系の腫瘍に対する治療を行います。 2008年4月より乳腺外来を開設し、乳房温存手術、抗がん剤治療・内分泌治療・放射線治療などの治療を行っています。乳腺疾患の主任医師は女性医師です。

診療実績

主な疾患の手術件数

主な手術名 令和2年度 令和3年度 令和4年度
胃癌・胃良性腫瘍手術 (内視鏡下手術) 34 (12) 35 (22) 29 (15)
結腸癌・結腸腫瘍手術 (内視鏡下手術) 61 (40) 56 (31) 63 (40)
直腸癌・直腸腫瘍切除 (内視鏡下手術) 28 (24) 36 (30) 48 (37)
肝臓癌・肝臓腫瘍手術 (内視鏡下手術) 8 15 (3) 8 (2)
胆道癌・膵臓癌・膵臓腫瘍手術 (内視鏡下手術) 6 (1) 11 9 (1)
乳癌手術 (乳房温存手術) 40 (12) 45 (22) 26 (6)
胆嚢摘出術(内視鏡下手術) 106 (55) 100 (60) 96 (75)
ヘルニア手術 (内視鏡下手術) 71 92 (52) 78 (60)
虫垂炎手術 (内視鏡下手術) 54 54 (24) 46 (25)

がん治療成績

入院・外来別延患者数(令和4年度) 件数
入院延患者数 8,906
外来延患者数 6,199

医師紹介


ページトップへ戻る