ブックタイトル70th_Anniversary2

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概要

70th_Anniversary2

5黒部市民病院70周年を祝して富山県新川厚生センター所長大江 浩 黒部市民病院が70周年をお迎えになったことを心よりお慶び申し上げます。 貴院は感染症指定医療機関、地域救命センター、災害拠点病院、地域周産期母子医療センター、地域リハビリテーション広域支援センター、地域がん診療連携拠点病院など、新川医療圏の各種の政策医療の拠点であり、これまで、地域の住民に支えられ、関係機関・団体との連携のもと、保健、医療、福祉の発展に大きな役割を果たされてきましたことに深く敬意を表しますとともに、創設以来、厚生センター業務に多大なるご理解・ご協力をいただいておりますことに厚く御礼申し上げます。 貴院が昭和23年に創立されて以来、昭和の約40年間と平成の約30年間のあゆみは、まさに公衆衛生の変遷とともにあったと思います。昭和20年代、30年代は結核や赤痢などの感染症は現在とは比較にならないほど多く、当時は医療技術や制度も乏しく、大変なご苦労があったことと思います。その後の高度経済成長とともに、いわゆる成人病・生活習慣病が増加し、貴院では医療技術の進歩や制度改正に対応した、様々な施設・機器整備、組織体制、人材育成が積極的に図られてきました。また、扇状地ネットや地域連携パスなど、今では当たり前になっている医療連携、地域完結型医療に先駆的に取り組んでこられました。 そして今後、新たな元号のもと、IT技術・AI技術の発展や新薬の登場等により、医療技術はますます進歩するとともに、住民ニーズが高度化・多様化してくると思います。新川医療圏では高齢化や国際化の進展等に対応した保健・医療・福祉の充実が求められるでしょう。 厚生センターとしましては、今後とも政策医療の拠点である貴院とともに、感染症対策や災害対策などの健康危機管理をはじめ、地域全体の入退院支援や多職種ネットワークを通じた地域包括ケアの推進に取り組んでまいりたいと思います。 結びに、黒部市民病院のますますのご発展を祈念いたしますとともに、今後とも新川医療圏の保健・医療・福祉の向上に、より一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。