ブックタイトル70th_Anniversary2

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概要

70th_Anniversary2

1ごあいさつ黒部市民病院開設者黒部市長大野久芳 黒部市民病院が、戦後間もない1948年に「下新川厚生病院」として創設されて以来、ここに創立70周年を迎えることができました。この間、市の発展とともに病院も着実に発展し、県東部の中核病院として信頼を得、存立し続けられるのも、歴代の市長、院長をはじめ職員や関係各位の多大なる熱意と努力、そして市民の皆様の心温まるご支援の賜であり、深く敬意と感謝を申し上げます。 2006年の宇奈月町との合併により新しく誕生した黒部市は、「大自然のシンフォニー 文化・交流のまち 黒部」を将来都市像に掲げ、「市民の参画と協働によるまちづくり」を基本理念に、本市の自立性と活力に磨きをかけ、誰もが安心して心豊かに暮らせる魅力あふれる黒部市の創造を目指しています。そのための手引書となる黒部市総合振興計画では、6つのまちづくりの基本方針を定め、そのひとつに「健やかで笑顔あふれる、ぬくもりのあるまちづくり」を掲げています。その中の施策として黒部市民病院の整備推進や救急、急性期及び高度医療体制の充実、医療スタッフの確保・充実を挙げ、市民から信頼され、安定した医療を提供すべく、鋭意取り組んでいます。申し上げるまでもなく、本市をはじめ新川医療圏における黒部市民病院の果たすべき役割はとても重要です。このための基盤となる病院の増改築事業が2017年に完了し、高水準な医療環境が整ったことはその取り組みの大きな成果であり、誠に喜ばしい限りです。 これからの医療は、医療ニーズの多様化・高度化、医療分野の技術革新、急速な少子高齢化の進展を背景に、医療・介護・生活支援を一体的に提供できる地域ケア包括システムの構築が求められています。近隣の医療・介護施設の連携と分担、さらには予防から医療・介護に至る地域包括ケアの推進にあわせ、住民の健康と地域医療の高度化に向けた課題解決に、総力を結集して取り組んでいかなければなりません。 近年、地方の自治体病院における経営環境や医療スタッフの確保は依然厳しい状況ではありますが、経営基盤の強化や健全化を図りながら、地域に愛され、信頼される病院を目指してまいります。今後とも、行政と住民がお互いに理解を深めながら、ひとり一人が健康で生きがいをもって暮らしていけるまちづくりを推進してまいりますので、関係各位のさらなるご指導、ご支援を賜りますよう心からお願い申し上げましてご挨拶といたします。