ブックタイトル70th_Anniversary2

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概要

70th_Anniversary2

7祝  辞下新川郡医師会会長(黒部地区医師会会長)藤森正記 黒部市民病院が創立70周年を迎えられましたことに対しまして、一言お祝いを申し上げます。黒部市民病院が厚生病院として設立されてからの長い歴史の中で常に黒部市の中心的医療機関として診療にあたってこられましたことに改めて感謝申し上げます。現在の院長の竹田慎一先生はもとより、歴代の院長の中で特に現在の診療体制を築き上げられました名誉院長の高桜英輔先生ならびに前院長の新居隆先生に敬意を表します。 現在、黒部市民病院は新川地域で最大規模の総合病院であることは誰もが認めるところであります。約10年前から前黒部市長、堀内康男氏の号令のもとにおよそ100億円を投じた黒部市民病院増改築工事が平成29年の3月に竣工し、すばらしい近代的な施設となりました。その施設で多くの分野の優秀な専門医による診療を受けたいと新川地域全体から多くの患者さんが来院されており、このことは医師会としても誠に頼もしい限りでございます。 『扇状地ネット』と名付けられた病院のカルテを開示してインターネットで閲覧することのできるシステムの運営は病院の診療内容の客観性を高め、多くの医師会員がこれを利用することにより病診連携に大きく貢献されております。また、平成28年11月より黒部市民病院の中に下新川一次急患センターが設置され、その診療のほとんどを病院の医師が担っておられますが当医師会としては毎週水曜日の夜間に出向いたしております。黒部市民病院は地域医療を支援しつつ高度な医療の提供も担っておられます。今のような質の高い充実した医療の提供には病院職員の献身的な努力に依るところが少なからずあるのではないかと推察いたします。しかしながら、いわゆる団塊の世代と称される方々のすべてが75歳以上となり医療需要のピークを迎えるとされる2025年問題に向けての地域医療構想によると、おおむね、急性期病床を削減して回復期病床を増やそうというものであり、これからは採算性についてもさらに重要視される時代となり、病院の運営は楽観視できない状況と思われます。 いくつかの問題はあるかと思いますが黒部市民病院はこれからも黒部市民の健康を守る守護神であり続けられることでしょう。終わりになりますが院長先生はじめ病院職員の皆さんの御健康と御多幸をお祈りいたします。