本文へジャンプ

平成30年10月 受動喫煙の健康被害

黒部市民病院 呼吸器内科部長
辻 博 医師


 タバコを吸うとがんや心筋梗塞のリスクが高まることはよく知られています。喫煙者はその危険を承知で吸っているのかも知れませんが、同時に周囲の人もその煙を吸い込むことになります。これを受動喫煙といいます。受動喫煙も同様に健康を害します。
 日本では受動喫煙が原因で発症する肺がんと心筋梗塞で、年間約6,800人が死亡しています。その約半数は家庭内での受動喫煙によるものです。受動喫煙の影響は妊娠中から始まっています。流産のリスクが約2倍、早産は約1.5倍高くなります。
 子どもへの影響は大人以上に深刻です。乳幼児突然死症候群(SIDS)は、それまで元気だった赤ちゃんが突然死亡してしまう病気です。タバコはSIDSのリスク因子です。両親が喫煙者である場合、そのリスクが10倍に高まります。
健康被害のほかにも、家庭で受動喫煙にさらされている子どもは数学や読解力が低下します。受動喫煙を防止することは大人の責任です。


【関連部署】
呼吸器内科

黒部市民病院

ページトップへ

ディレクトリーナビゲーション