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令和3年1月 認知症について

黒部市民病院 脳神経内科部長
新井 裕一 医師


 

 認知症の原因は様々で、認知症が疑われたら原因を調べるために病院を受診すべきです。慢性硬膜下血腫のように脳神経外科の手術で劇的に改善する認知症もあります。
  一方、現在の医学では治せない認知症も多く、アルツハイマー型認知症がその代表です。脳の神経細胞にβアミロイドという蛋白が蓄積して、神経細胞が障害される病気です。脳が錆ついた状態になるわけです。現在の薬は、全てこの錆ついた脳神経細胞を刺激して症状をよくするもので、錆を減らすような薬はまだなく、薬を飲み続けても症状が進行します。
  ただ、錆だらけの脳でも認知症状が全く出ないという報告が以前米国でありました。それは、生前表現力が豊かで行動的な人でした。日頃から適度な運動と脳を刺激する活動により、認知症の予防になる可能性があります。例えば音楽や絵画の鑑賞、読書などはよいでしょうし、楽器の演奏や絵を描く、作文や俳句を作るなどの活動がより有効と思います。


【関連部署】
脳神経内科

黒部市民病院

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