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安藤 舞医師

平成27年10月24日-11月7日

 私はメーコン医療交流にて2015年10月24日から11月7日の2週間、ジョージア州メーコンに滞在し、Medical Center of Central Georgia (MCCG)で研修させていただきましたので報告させていただきます。

 海外渡航の経験が少なく、英語も満足に話せない・聞き取れない私が、今回アメリカまで1人でたどり着き、滞在できるかということが出発前の大きな不安でした。成田空港で飛行機に乗り、機内ですでに英語が飛び交っていたので緊張しました。アトランタ空港に着陸し、メーコン行きのバスを探し出して無事メーコンにたどり着けたときは、やれば何とかなるものだと思いました。

 1週目は感染症科を見学させていただきました。感染症科を選んだのは、日本では稀であるHIVの診療をみてみたかったからです。主にKumar先生に指導をしていただきました。Kumar先生はHIV感染症、MRSA、ESBL産性菌などの多剤耐性菌、真菌などが重複感染した肺炎、難治性の蜂窩織炎、髄膜炎、脳炎、PD関連腹膜炎など、多岐にわたる疾患の方々を診療しておられました。抗生剤の投与についてなど丁寧に教えてくださりました。1週間のうち1日はHIVのクリニックであるHOPEセンターへ見学に行き、Stephen先生の診察を見学させていただきました。まずHIVに感染している患者さんの人数に驚き、HIV感染、AIDSはアメリカでは大きな問題であるということを実感しました。

 2週目は腎臓内科を見学させていただきました。黒部にも来られたことがあるBlackwood先生に指導していただきました。まず、アメリカでは日本よりも圧倒的に肥満が多く、高血圧、糖尿病が大きな問題となっていることがわかりました。感染症科を見学していた際にも入院患者さんで透析導入されている人がかなり多く、さらに日本と比べて年齢も若い人が多いように感じました。実際、アメリカでの食生活で感じたのは量がとにかく多く、塩分が多く、おそらくカロリーもかなり高く、肥満、高血圧、糖尿病が多いことに納得できました。アメリカでは年間約50万人もの人が透析導入となると教えていただきました。やはり原因としては糖尿病性腎症が多いそうです。透析をスキップしてしまうなど、コンプライアンスがよくない患者さんが多いらしくスタッフの方たちが頭を抱えていました。Blackwood先生が診療されていたのは腎不全、心不全、肝腎症候群、横紋筋融解症、尿崩症など、こちらも多岐にわたっており勉強になりました。

 MCCGの見学をしていて感じたのは1人の患者さんの各プロブレムをそれぞれ専門医が診療しているということです。それは日本でも同様ですが、アメリカでは特に顕著のように感じました。そのためどのドクターにもコンサルテーションの電話が絶えずかかってきていました。ドクターは回診の際に本人の診察だけでなく、ナースから患者さんについて詳しい情報を得ており、見習うべき点だと感じました。

 週末はアトランタへ行きジョージア水族館やワールド・オブ・コカコーラ、ショッピングなど観光を楽しめました。また、ちょうど期間中に10月31日ハロウィンを迎え、バートナー先生、シャロン先生夫妻のお宅にお招きいただき、ハロウィンパーティーを楽しみました。子供たちが凝った仮装をして家に訪ねて来て、「Trick or Treat !」と言ってお菓子をもらう姿がとても可愛かったです。さらに、最後の夕食はTurk先生にお誘いいただき、最高においしいステーキをごちそうになりました。

 今回のアメリカでの研修は私にとって非常に貴重な経験となりました。アメリカでお世話になったスタッフの方々、このプログラムに尽力してくださった関係者の皆様に感謝申し上げます。

 
NavicentHealthにて(左) ハロウィンパーティ(右)

 
ジョージア水族館

 


黒部市民病院

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