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井波真矢子医師

平成25年10月6日-平成25年10月13日  

 はじめに、米国研修を継続するためにご尽力いただいた先生方や病院スタッフの皆様に深く感謝申し上げます。

黒部市民病院での米国医師との交流

 黒部市民病院では、年に3回、アメリカのMedical Center of Central Georgia(MCCG)の米国指導医が来日され、レクチャーを受けることができます。先生方の専門分野は内科・外科系・小児科・産婦人科・感染症など多岐にわたります。モーニングレクチャー、症例検討会などが英語で行われ、日頃とは一味違った研修を行うことができます。このような国際医療交流の一環として、初期研修の2年間を黒部市民病院で行う研修医を対象に2年目の秋にMedical Center of Central Georgiaにて研修が行われています。

アメリカでの研修

 2年間で6名の米国医師をお迎えした後、私自身がアメリカへ向かう秋になりました。
私の米国研修は10月の1週間。短い期間でしたが、できるだけコミュニケーションを取れるようにと、英会話を勉強しながら準備をすすめていきました。
 MCCGでは主に救急(EC:Emergency Center)での研修を行いました。小児から高齢者まで、内容としては比較的軽症の患者から心肺蘇生の患者まで、多くの症例を経験しました。日本とアメリカの医療の違いは予想していましたが、予想通りの点もあれば、それ以上の違いも実感しました。救急を受診される方の疾患自体は、疾患の種類の割合は異なるものの日本と大きく変わらない印象でしたが、患者の体格は日本よりもかなり大柄な方が多く、診察や検査をする際には、日本よりも困難な点が多いと感じました。アメリカでは珍しくないという骨髄路確保など、いろいろな処置を見学していましたが、どの患者に対しても、救急での対応は驚くほど早くすすんでいきました。なぜこのような素早い対応ができるのかと考えていましたが、よく見ると患者さんの周りに集まるスタッフの数が多く、必要な場所に必要な人数が集まっていました。一人の患者でも、人手が必要な場合は複数の医師で診察し、看護師などのスタッフも集まれるだけ集まっており、診察室に総勢10名以上で対応している場面もありました。さらに、それぞれのスタッフが自分のやるべき役割を把握し、無駄のない動きをしており、早さと迫力に圧倒されてしまいました。スタッフが緊急時の処置の流れを的確に把握しているからこそ、このような動きが可能であると思いました。スムーズな医療を行うには、アメリカも日本も変わらないと思いますが、医療に関わるスタッフのコミュニケーションが重要だと改めて感じました。日本に帰ってからも、スタッフ間でコミュニケーションを十分にとり、分からない点があった場合などはサポートし合える状況を作っていかなくてはいけないなと強く思いました。その他に珍しかったこととしては、カルテの記載がマイクで入力できることで、長い診療録もあっという間に完成していたことでした。日本でもマイク入力ができれば早いのに‥と思いましたが、英語と違って発声した単語を変換しなければいけないのでなかなか難しいですね。

アメリカの文化も満喫しました

 今回、アメリカの研修でお世話になった先生方の中には、黒部市民病院に来られていた先生方も多く、アメリカでの研修中も優しく迎えていただき、リラックスして過ごすことができました。病院での研修が終わった後は、夕食に誘っていただくことも多く、アメリカの食事も楽しむことができました。アメリカでの滞在期間が、ちょうどハロウィーンの時期でもあり、本場の町全体が盛り上がっている様子が華やかで印象的でした。アメリカの食事は日本よりも豪快で、1人前の量も多く、味付けもしっかりしていました。デザート好きな私でも、デザートになる前に、もう満腹!ということも多かったです。アメリカらしいところをたくさん味わうことができて、病院の外でも楽しく過ごすことができました。

 最後に、このような経験ができる黒部市民病院で2年間の初期研修をすることができ、大変嬉しく思います。アメリカへ出発する前はかなり緊張していましたが、アメリカの医療現場に行くということは大変貴重な機会・経験であり、迫力あるECを肌で感じ、素晴らしい時間を過ごすことができました。一生忘れられない経験となりました。お世話になった方々に、重ねて心から感謝申し上げます。


 
ECの先生方と (左)、ホームパーティー (右)

 
歓迎会にて (左)、同期の河野Dr.と (右)





黒部市民病院

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