本文へジャンプ

佐藤晃一医師

平成23年10月8日-

今回、10月8日から3週間、ジョージア州メーコン市にある中央ジョージア医療センターで救急と家庭医学の領域の研修をさせていただきました。 英語をほとんど理解することが出来ない自分が海外で約1ヶ月という長期間滞在することに、初めは不安でいっぱいで行きたくないという思いが強かったのですが、いざ研修を終えて日本に帰ってくると、アメリカでの生活が楽しく懐かしく感じています。

ER

救命救急センターには約50床ほどの個室があり、受付が終わるとまずこの個室に入れられ、横になります。その後、看護師によるバイタルの確認や問診が行われ、PAといわれる人たちや研修医(?) が診察や検査を一通り行います。そして、救急医に報告が入り、診察や診断、治療が行われるといった流れでした。

テレビで見たことのあるERを想像しており、緊急性のある患者でごった返し、医者やスタッフは緊迫した感じなんだろうなあと考えて、見学に行ったのですが、実際、私が研修していた期間には、そのような緊急性のある患者を診ることはありませんでした。緊急性のない患者の中には、診察や検査を終えた後、10時間以上個室の横にされたままの人もいました。先生達は冗談を交え会話をしたりしており、ERの雰囲気は明るく、皆さん仕事を楽しんでいる印象でした。

日本との違いを感じた点は、他の研修医の方々も書かれていると思いますが、スタッフの数が多く、仕事が細分化されている点や、8時間きっちり仕事をして、後は受け持ち患者がいたとしても、次の時間の先生に引継ぎ帰っていくといったonとoffがはっきりしている点です。 銃創や薬物中毒などアメリカならではの症例は見ることはできませんでしたが、充実した研修でした。

家庭医学

入院患者を受け持つ病棟とFamily Health Centerでの外来を見学させていただきました。 病棟では、朝にみんな集合し、カンファが行われます。その後、チームに分かれて、回診しくといった流れでした。回診では、主治医が上級医に治療方針の説明、問題点などを話し、上級医の診察・アドバイスが行われていました。 外来では、1日に7人くらいの患者の診察が行われます。1人の患者に対して、いろいろな雑談を交えながら、1時間くらいの問診が行われ、その後診察が始まります。

日本では5分間診療などと言われていますが、この病院では1人に1時間以上も診察をおこなっていることに驚きました。また、家庭医学を専門にしている医師は小児から高齢者、妊婦など様々な患者を見なければなりません。小さな皮膚腫瘍の切除も局麻でその場で行っていましたし、内診も行っていました。日本では、産婦人科の医師しか内診を行っているのを見たことがなかったのですが、普通に、内診まで行っていたことにびっくりしました。

冒頭にも書きましたが、不安でいっぱいだったアメリカ研修も楽しく1ヶ月間終えることができました。このような貴重な機会を与えてくださった黒部市民病院やYKKの方々、向こうでお世話してくださった方々など全ての人に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

 
アメリカでの生活が楽しく懐かしく感じています

黒部市民病院

ページトップへ

ディレクトリーナビゲーション