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古澤高廣医師

平成18年12月23日-平成19年1月20日

2006年12月23日から翌2007年1月20日までGeorgia州Macon市のThe Medical Center of Central Georgia(中央ジョージア医療センター)にて研修を行いました。  Maconの気候は穏やかで、朝晩の冷え込みは多少ありましたが、昼間は暖かい日では20℃を越えるようなこともしばしばでした。

研修の初日はオリエンテーションの後、ERで過ごしました。ERでの診療は先に行っていた研修医から聞いていた通り、当院の救急外来とは全く違うものでした。患者が待つ部屋は基本的に個室・テレビ付きで患者が医師の待つ診療所に入れ替わり入っていくのではなく、患者が待っている各部屋に医師が診察に行くという様子でした。同日はクリスマスシーズン中ではありましたがそれほど忙しくないERでした。

翌日からThoracic Surgeryでの研修がスタートしました。 指導医のDr.Harveyは自らを典型的な"Redneck(南部生まれ南部育ち)"と公言する陽気な胸部外科医です。日本では呼吸器外科・心臓外科と区別されていますが、アメリカでは胸部外科Thoracic Surgeryとひとまとめになっています。Dr.Harveyは肺癌の手術もすれば心臓バイパスの手術も行います。そのため胸部外科になる道程は長く大卒後の4年のMedical Collegeの後、外科Resident5年、胸部外科3年と決められているそうです。執刀医となれるのは早くてその後、人によってはさらに数年かかることもあるとのことです。

同医療センターには手術室は全部で20あります。その内POD Cの5室で胸部血管外科の手術が行われます。多いときはその内4室で朝からCABGが行われる時もありました。胸部血管外科医は全部で8人いますが、手術はすべて1人で行います。医師は1人なのですがPA-C(Physician Assistant Certified)と呼ばれる医師と看護師の間のような、手術だけを行う特殊な業種の方がおられ、バイパス術用の血管採取や創の閉鎖、手術の介助等は彼らの仕事となります。また、日本でいう手洗い看護師はScrab Techと呼ばれるまた別の業種で実際のNurseとは区別されています。このように手術室の中は日本とはかなり違い、かなりの分業化が進んでいました。

研修期間中の呼吸器外科分野の手術症例は全部で5件と少な目でしたが、CABG(心臓バイパス手術)がほぼ毎日行われており、アメリカでの心臓病の頻度の高さを感じました。黒部では心臓手術は行われていないため、黒部で不足している部分を補うような研修を行うことができたと思っています。  研修の最終日には医学部で免疫学と微生物学を教えているというDr.Garnerにお願いしてCDC(アメリカ疾病予防センター)を案内していただきました。国家機関ということもあり、かなり厳重なセキュリティーの中、CDCの歴史やエボラやマールブルグといった危険な感染症も扱っているというlabのある建物内を見学できました。CDCもそうでしたが、医療センター内もバッジを使わないと開かないドアやエレベーターが多く、セキュリティーの面でも日本とはかなり違う印象を受けました。

最後に、1ケ月のアメリカ滞在中には指導医Dr.Harveyや、以前来日された先生・その御家族の方々に大変お世話になり、今は感謝の思いでいっぱいです。また、そのほかこの交流事業に関わっているみなさま、本当にありがとうございました。

 
医療センター正面(左)、Surgery センター玄関(右)
 
更衣室(左)、麻酔台の上の薬品シール(右)
 
とある日のオペ予定(左)、ゆかいなPA-C達(右)
 
CDC(アメリカ疾病予防センター)

黒部市民病院

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