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中河秀俊医師

平成18年12月4日-平成18年12月29日

救急医療

まず中央ジョージア医療センターの救急救命室で2週間過ごした。とは言っても勤務時間は1週間に40時間と規定されているので1回10時間の8日間である。夜間の方が忙しく症例が多いという噂を聞いていたのではじめの4回は夜間(20時から6時)に研修し、後半の4回は日中(8時から18時)とした。救急室には常時2人のドクターが配置されるようにシフトが組んであり、その先生から指導を賜った。

実際研修を始めてみると異国の地ということもありシステムや風土にたびたび驚かされることがある。当初、救急室にはなんと多くの医師がいるのだろうと感心していた。しかし、私が医師だと思っていた多くのスタッフは実はPAという専門職の人達であった。彼らはほとんど医師と同様の仕事をこなしているが最後に医師の承認を得ているのである。医師のシフトにも単純に2交代や3交代ではなく前の医師と次の医師のシフトが30分程度重複して設定してあり、交代時間も医師によってずらしてあるというものであった。これにより交代による不都合が最小限に抑えられているのである。  来院する患者は思ったより多くはなかった。(それでも廊下の片隅にはストレッチャーの列ができているのだが・・・)頭部CTに1000ドルもかかるのであれば、誰も来ようと思わないのであろう。銃社会ということもあり、銃創の患者が運ばれてくるといった日本ではほとんど遭遇しないような場面もある。

感染症

次の2週間は感染症科での研修であった。日本ではまだまだ感染症科はマイナーであり、今回の体験は貴重なものとなった。感染症科ではDr.カートナーに大変お世話になった。以前にマーサー大学のベストティーチャーに選ばれたそうで大変良き指導者であり、今回も抗菌薬やさまざまな症例に関してのレクチャーをして頂き、いざベッドサイドに繰り出せば感染症診療に関して多くのTIPSを教えるのみならず日頃おろそかになりがちな身体所見の採り方についてもさまざまな示唆を頂いた。アメリカではやはりエイズ症例が多く、感染症科医の仕事の半分以上はHIVがらみである。また、MRSAの割合も多いため躊躇なく第一選択でバンコマイシンを使っていたのは印象的であった。私自身感染症に大変関心があり、日々の診療で疑問に思うことが多いということもあり、この2週間の経験を今後に生かそうと思う。

その他

1ヵ月ではあったがアメリカで生活するということはやはり大変だった。印象的だったのは、クリスマスの日にはマクドナルドも含めて一切の店が休業していたことである。帰国後、元日からアピタが開店しているのを見るにつけ、日本人の勤勉さ(?)を実感した次第である。  この場を借りてこの研修システム構築にご尽力いただいている関係者方々には、感謝の意を表したいと思う。とても貴重な経験をさせていただく機会を設けてくださり、大変有難うございました。

 
Dr.Hash ファミリーと(左)、感染症科Dr.Katnerと(右)
 
Dr.Katnerの個人レッスン

黒部市民病院

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