本文へジャンプ

糖尿病診療チーム

1 当院における糖尿病教育システム

糖尿病診療委員会のメンバー 黒部市民病院では、糖尿病診療委員会が中心となって糖尿病教育にあたっています。
 この糖尿病診療委員会は医師、看護師、薬剤師、運動指導士、臨床検査技師、管理栄養士など多くの職種によって構成されており、糖尿病患者さんの自己管理を支援しています。

当院における糖尿病診療システム

当院における糖尿病診療システム


  • 当院における糖尿病療養指導はすべて当院で作成したテキスト「てくてく 10年手帳」に準じて行います。1階売店にて販売しておりますので、ご購入をお願いします。
  • 当院では糖尿病診療における「病診連携:マイカルテシステム」をすすめております。治療方針が定まった後は、お近くの「かかりつけ医院」にて定期的に血糖コントロールを評価していただき、年に1回は当院で合併症のチェックや治療法の再確認を行うものです。
  • 新川地区において、より多くの糖尿病患者さんがよりよい血糖コントロールを得られるように、当院糖尿病診療スタッフが力をあわせて取り組んでおりますので、何卒ご理解とご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。 

 

1 標準教育入院(2週間コース)

  • 糖尿病と2週間じっくり向き合い、合併症の程度やインスリンの分泌量などを検査し、病態を把握した上で最適な治療法を開始します。
  • 入院期間中に糖尿病療養指導士による専門的な個別指導や糖尿病教室への参加で糖尿病に対する基礎知識を習得できます。
  • 運動指導士による運動療法の実践指導、糖尿病の基本治療である食事療法を毎日実際に体験していただき、その効果を体感できます。
  • 血糖コントロールが悪い方や合併症がすでに進行しつつある方には2週間程度の入院期間が必要です。

2 ミニ教育入院(5日間コース)

  • 糖尿病と診断されたが2週間も入院していられないという方や、以前に一度入院したことがあるが、糖尿病合併症の再評価や糖尿病に関する基礎知識、食事&運動療法の再確認をしたいという方のための短期コースです。
  • 原則として月曜日入院、金曜日退院となります。基本的な糖尿病の合併症検査は含まれますが、入院期間が短いため、検査結果は退院までに全て揃わないこともあり、その場合には後日改めて外来にて検査結果の説明をさせていただきます。

3 外来チェックコース

  • 入院加療をする時間的または経済的な余裕はないが、糖尿病に関する基礎知識を学びたい、合併症の評価をして欲しいという方のために、外来受診にあわせて糖尿病療養指導士が計2~4回指導いたします(患者様の病態によって指導回数は異なります。)
  • 管理栄養士による食事療法、運動指導士による運動療法の指導も行います。
  • 最低限の合併症チェックやインスリン分泌量の評価をいたします。
  • 終了には2~4ヶ月間かかります。終了時には外来主治医が「マイカルテ」をお渡しし、経過や検査結果から最適な治療法を提案いたします。
  • 外来チェックコースでは基本的に「自宅での血糖値を自分で測ること」から指導を始め、まず自分の血糖値を知ることが重要と考えております。

4 病診連携システム

 当院では、病診連携の一つとして糖尿病新川地域連携パス「糖尿病マイカルテ」を使用しています。
 糖尿病マイカルテとは、地域の複数の医療機関で、治療内容や検査結果などの情報を共有し、患者さんの治療に役立てるものです。受診時は忘れず持参し自己管理に生かしましょう!患者さんのプライバシーは厳守しますのでご安心ください。


病診連携システム


糖尿病マイカルテ

▲このページのトップへ

2 糖尿病診療委員会の活動

1 医療スタッフ向け勉強会の開催

  • 時間:第2木曜日17:45~18:20 (17:30~17:45で薬の最新情報あります)
  • 場所:黒部市民病院 3階 講堂
  • 対象:新川地域医療機関に勤務する医療従事者であればどなたでも(事前の申込は不要です)

 

黒部市民病院 糖尿病診療委員会勉強会 開催状況一覧(2008~2011年)

2008年 1 6月12日 低血糖の原因とその対処 吉澤 都
  2 7月10日 血糖を測るということ 吉澤 都
  3 9月11日 インスリンの正しい使い方 吉澤 都
  4 10月9日 経口血糖降下薬の種類と特性 吉澤 都
  5 11月13日 新しいインスリン製剤について 吉澤 都
  6 2月12日 インスリンポンプ療法(CSII)について 吉澤 都
2009年 1 6月11日 糖尿病合併症(1):神経障害 吉澤 都
  2 7月9日 症例検討(1):劇症1型糖尿病 吉澤 都
  3 9月10日 糖尿病合併症(2):網膜症 山下 陽子
  4 10月8日 症例検討(2):悪性腫瘍を合併した糖尿病 吉澤 都
  5 11月12日 糖尿病合併症(3):腎症 家城 恭彦
  6 2月18日 フットケア委員会との合同勉強会(1)-糖尿病合併症(4):足病変 宮永 亨
2010年 1 6月10日 症例検討(3):虚血性心疾患を合併した糖尿病 吉澤 都
  2 7月8日 当院におけるフットケアシステム 荻野 博美
  3 9月9日 糖尿病合併症(5):歯周病 高桜 武史
  4 10月14日 糖尿病診療とDPC 桐 義輝
  5 11月11日 フットケア委員会との合同勉強会(2)ー足白癬の治療 大石 直人
  6 2月17日 腎センターとの合同勉強会(1)ー注意すべき薬について 倉田 徹
2011年   6月9日 症例検討(4):妊娠を合併した糖尿病 吉澤 都
    7月14日 NewTopic(1):新しい糖尿病治療薬について 家城 恭彦
    9月8日 食事療法各論(1):表1(カーボカウントも含め) 飯野 みゆき
    11月10日 フットケア委員会との合同勉強会(3)
糖尿病合併症(6):閉塞性動脈硬化症
浦山 博
    2月9日 腎センターとの合同勉強会(2)
-当院における糖尿病透析患者の管理指針-
吉澤 都
2012年 1 6月7日 尿病の検査(1)~新しい血糖コントロールの指標~ 金山 昌子
  2 7月12日 継続できる運動療法をめざして~実践的な指導方法とその効果~ 長﨑 成良
  3 9月13日 糖尿病合併症(7)脳血管障害 脳神経外科医師
  4 10月11日 フットケア委員会との合同勉強会
症例検討(5)開疽を合併した糖尿病
吉澤 都
  5 2月14日 腎センターとの合同勉強会
食事療法各論(2):表2&K制限について
永田 景子
2013年 1 6月20日 インクレチン関連薬剤について
当院採用の注射製剤2種と内服製剤3種について
倉田 徹
  2 7月11日 肥満者に対する運動指導のコツ 亀井 亜希子
  3 9月12日 糖尿病の検査(2) ~糖尿病の生理機能検査~ 田中 順子
  4 10月10日 フットケア委員会との合同勉強会
症例検討(6)高血糖昏睡を発症した糖尿病
吉澤 都
  5 3月13日 腎センターとの合同勉強会
食事療法各論(3):表3&蛋白制限について
新谷 直子

▲このページのトップへ

2 患者様向け勉強会(糖尿病教室)の開催

 糖尿病教室では入院、外来の患者様に限らず、ご家族の方にも参加いただき、糖尿病の正しい知識を学んでいただきます。さらに、実際の糖尿病食を食べていただき、ご自身の舌で、お腹で糖尿病食を体感していただく機会を設けています。
  

  • 楽しく、出席したら得した気持ちになる教室を心がけていますのでお気軽にご参加ください。
  • 開催日:毎週木曜日 10:30~15:00
  • 場  所:病院3階 指導室

糖尿教室スケジュール

3 糖尿病テキストの発刊

てくてく10年手帳 当院では患者様に糖尿病療養に必要な基礎知識と、患者様自身の日々の記録が書き込める当院独自の糖尿病テキスト「糖尿病治療のための手引き」を昭和63年から発行しています。
 2011年改訂第5版「てくてく 10年手帳」をリリースしました。10年という長い期間、患者様に役立つツ ールでありたい、そして、患者様が糖尿病と共に生きた証を残したいという当院スタッフの熱い想いがこめられています。

 

糖尿病治療のための手引き  黒部市民病院糖尿病診療委員会 編

第1版発行:昭和63年6月
第2版発行:平成  8年6月
第3版発行:平成16年4月
第4版発行:平成19年7月
第5版発行:平成23年11月

(執筆者)
医    師:高櫻英輔 家城恭彦 吉澤都
臨床検査技師:金山昌子
管理栄養士  :飯野みゆき 永田景子 新谷直子
運動指導士  :長崎成良
保  健  師 :藤田由紀江 金山有希恵
看  護  師 :大田淑子 田中佳子 平崎弘美 
            能村ますみ 荻野博美 倉田美穂 寺澤宣代
薬 剤 師 :山本真美 倉田徹

 

テキストの一部
てくてく10年手帳テキストの一部 てくてく10年手帳テキストの一部

てくてく編集後記より

 糖尿病って治るんですか?」とよく聞かれます。「残念ながら完治することはありませんが、上手に付き合って行けば健康で長生きができますよ。」と、奥歯に物が挟まったような答え方になってしまいます。現在おこなっている食事、運動、薬物療法は、血糖コントロールには有効であっても、残念ながら糖尿病を完治させることはないからです。確かに、糖尿病になったことは決して喜ばしいことではありませんが、なってみて初めて「健康の大切さ」に気付き、「幸せな人生」って何だろう?とあらためて考えてみられたのではないでしょうか。
 糖尿病という友人は、最初は取っつきにくく煙たい存在かもしれませんが、付き合っていくうちにいろんなことを教え、考えさせてくれることにより、こちらを成長させてくれます。そんな糖尿病と知り合って良かったなあと思える人生を、これから始めていきましょう。

糖尿病専門医指導医:家城恭彦

 糖尿病の治療とは、「糖尿病を患う人々が生活の質を維持し、平均寿命まで元気でありつづけること」が最終目標であり、血糖値を下げることはその手段でしかありません。糖尿病患者さんは口々に「合併症が怖い」といいますが、私は糖尿病の合併症を防ぐことは夢ではないと信じています。今まで出会ったたくさんの患者さんが毎日のほんの少しの努力の積み重ねで体は確実に変化する事を教えて下さいました。このような経験から最近は糖尿病という病は「健康的な生活習慣とは何か?」を教えてくれる神様からの宿題のようなものかもしれないと思うようになりました。黒部市民病院の糖尿病診療チームは専門的な知識でこの宿題を解き、皆さんの療養生活をサポートしたいとの思いからこのテキストを作成しました。元気な10年度の皆さんに出会えることを楽しみにしています。

糖尿病専門医:吉澤 都


▲このページのトップへ

4 糖尿病啓発活動

 患者様のみならず多くの方に糖尿病について正しい知識を持っていただき、より早期から糖尿病発症予防、重症化予防に取り組んでいただくため、病院外でも啓発活動をしています。

 

糖尿病講演会「新川糖尿病フォーラム」

 1998年から年に1回の頻度で開催している一般の方向けの糖尿病啓発イベントです。新川地区の医療機関や厚生センターが中心になって、講演会、食事体験会、健康クイズなどを行っています。毎回、多彩なゲストがフォーラムを盛り上げてくれて、楽しくもタメになるイベントです。

(新川糖尿病地域医療研究会 事務局:当院内科)

全国糖尿病週間イベント

 世界糖尿病デー(11月14日)に合わせて、ブルーライトアップや出張健康教室などの取り組みを行っています。

 

出張健康教室

 ショッピングセンターの一角をお借りして、買い物に来られたお客様に健康チェックや健康アドバイスを受けていただきました。 血糖値が高値を示しているにもかかわらず、医療機関の受診のない方もおられ、そのような方々には受診勧奨しました。


  • 健康測定(身長、体重、体脂肪率、血糖、血圧、健康体力)
  • 健康相談(医療、栄養、運動)

出張健康教室 出張健康教室

 

ブルーライトアップ

黒部市民病院東病棟ブルーライトアップ
黒部市民病院 東病棟 

 国連が糖尿病の予防、治療、療養を喚起するため世界糖尿病デー(11月14日)を定めました。この日に合わせて、世界各地で糖尿病のイメージカラーである「ブルー」で名所をライトアップするイベントが行われています。 黒部市民病院では当院東病棟をライトアップしました(2011年)。 国内では東京タワー、富山城など100か所以上で同日にライトアップされ、その輪が広がっています。

院内での取り組み

院内での取り組みポスター展示
ポスター展示
糖尿病に関するポスターを院内廊下に
展示 して来院者の方々に
見ていただきました

院内での取り組み低カロリー食の提供
低カロリー食の提供
入院患者様には世界糖尿病デー当日に
低カロリーのゼリー(糖尿病のイメージ
カラーであるブルー)を提供しました。

▲このページのトップへ

5 患者会支援

  • 五葉会(詳細はこちら)
  • 「TRY」の会
     「TRY」の会は40歳未満の糖尿病患者様を対象としたヤング糖尿病の会です。
     生涯を通じて「糖尿病」のある人生を有意義に送るためには、患者会を通じてお互いに情報を交換し励まし助け合い、また、日々進歩する医学的知識を得ながら、自己管理を続けていくことが大切です。
     患者会活動としては、サマーキャンプやウインターキャンプ、講演会、レクリエーション(おやつ作りやボーリング大会等)、親睦会等を行っており、患者・家族同士はもちろんのこと、医師、看護師、管理栄養士、運動指導士、薬剤師、臨床検査技師等のスッタフとも交流を深めています。
     さらに、「TRY」に入会されると自動的に日本糖尿病協会に加入し、糖尿病の情報誌「さかえ」(社団法人 日本糖尿病協会 発行)の定期購読ができます。
     入会を希望される方は、年会費3,000円を添えて申し込みをお願いします。

 

6 糖尿病の臨床調査研究

 糖尿病治療に関する最新情報の収集と、日々の診療で得られた知見を還元するため、糖尿病診療委員会のスタッフは,学会発表、研究会発表、講演会を積極的に行っています。

▲このページのトップへ

黒部市民病院

ページトップへ

ディレクトリーナビゲーション