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臨床検査科

 臨床検査科で測定、判定されるデータは、患者さまの病態を把握し、治療方針を決める上で重要な役割を果たしています。「血液・輸血検査」「一般検査」「生化学・免疫血清検査」「細菌検査」「病理検査」「生理機能検査」に分かれて作業していますが、定期的に全体のミーティングを行って業務の問題点を共有するようにしています。各部門で内部精度管理を行っていますが、外部精度管理にも積極的に参加し、データの精度向上に努めています。またTQM活動を通して業務の質の改善にも取り組んでおり、院内の医療チームへの参加も積極的に行っています。

構成

臨床検査科部長 高川 清
臨床検査科医長 高松 秀行
臨床検査科科長 古湊 一司
非常勤病理医 1名
臨床検査技師 21名(うち非常勤2名)
事務補佐 1名 

認定資格

    • 日本病理学会認定病理医
    • 日本臨床細胞学会細胞診専門医
    • 日本臨床検査医学会臨床検査管理医
    • 細胞検査士 5名(国際細胞検査士 3名)
    • 認定輸血検査技師
    • 糖尿病療養指導士
    • 栄養サポートチーム専門療法士
    • 2級臨床検査士(微生物)

各検査部門の紹介

血液・輸血検査

血液検査

 血液の成分である赤血球、白血球、血小板の数やヘモグロビン量などを測定します。
それにより貧血や感染の有無、出血傾向などがわかります。
また血液をスライドガラスに塗抹し染色を行い、顕微鏡で白血球分類や赤血球形態などを観察します。

血液検査1 血液検査2

顕微鏡での観察1 顕微鏡での観察2

凝固検査

 止血に必要な成分(凝固因子)を測定します。
手術前や血液を固まりにくくする薬(ワーファリン・ヘパリン等)の服用者に重要な検査です。

 

輸血検査

 輸血検査では、安全で適正な輸血を行うために必要な検査業務(血液型・不規則抗体・交差適合試験)を行っています。さらに各診療科との協力のもと、輸血用血液製剤の有効利用、適正使用の推進に努めています。
地域の中核病院として24時間体制で業務を行っており、緊急輸血への迅速な対応や、より安全な出産を行うサポートとしての検査にも努めています。


輸血検査 輸血検査

一般検査

 一般検査ではおもに尿や便、脳脊髄液・胸水など体腔液の成分を検査します。

尿定性検査・尿沈渣検査 尿中に含まれるタンパク・糖・潜血など試験紙を用いて検査します。さらに尿を遠心分離して、沈渣に含まれる細胞やその他の有形成分の量や質的な評価も行います。
便ヘモグロビン検査 便に含まれるヘモグロビン量を測定し、消化管における出血の有無を検査します。
脳脊髄液検査 脳や中枢神経を覆っている脳脊髄液の細胞の数やタンパク・糖の濃度などを測定し髄膜炎や脳出血の有無を調べます。

一般検査1 一般検査2 一般検査3

生化学・免疫血清検査

生化学検査  生化学部門では、汎用自動生化学分析装置(BM6050)を使用し生化学項目(肝機能、腎機能、脂質、電解質代謝など)33項目と免疫項目(免疫グロブリン、フェリチン、β2Mなど)9項目を測定しています。1時間あたり1800項目の処理能力を有し、1検体あたり約15分で測定できます。
免疫血清検査  血清部門では、2台の化学発光(酵素)免疫装置(アーキテクトi2000・ルミパルスPrestoⅡ)を使用し、感染症関連項目や腫瘍マーカー関連項目、甲状腺機能関連項目、心不全マーカー(BNP)、糖尿病関連項目(インスリン)を測定しています。

  最近、測定装置や測定試薬、検査システムの進歩により、検体量が微量でかつ精度よく迅速に検査データを報告できるようになりました。当部門では、正確な検査結果をより迅速に診療サイドにフィードバックするために努力しています。またできる限り標準化対応に基づいた測定試薬や測定装置を採用し、時代のニーズに沿った測定項目を取り入れたり日々の内部精度管理をはじめ外部精度管理にも積極的に参加するなどして、データの精度向上に努めています。 チーム医療では栄養サポートチーム(NST)や糖尿病診療チームの一員として回診や患者指導、教室に参加しています。


生化学・免疫血清検査1 生化学・免疫血清検査2

 

細菌検査

 細菌検査では感染が疑われる患者様の検体を調べ、細菌感染症の原因菌を突き止めます。 検体は症状により血液・胸水・尿・喀痰・膿などあらゆる検体が対象となります。 検出された菌に対して各種抗生剤の薬剤感受性検査を実施し、臨床に報告しています。 厚生労働省院内感染サーベイランスにも参加し、また感染制御チーム(ICT)の一員として院内の感染予防対策に協力しています。

一般細菌検査 グラム染色、培養・同定検査、薬剤感受性検査
抗酸菌検査 チ―ルネルゼン染色・培養検査
迅速検査 インフルエンザウイルス、RSウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス等

細菌検査1 細菌検査2 細菌検査3

 

病理検査

「組織診」「細胞診」「病理解剖」が主な業務です。

「組織診」「細胞診」は、癌などの病気の有無を確認し、治療方針を決定するために行われます。組織診は4500件/年、細胞診は8000件/年程度の検体を扱っています。組織診の最終診断は病理学会認定病理医が行います。マンパワーは不足気味で仕事量はやや多いですが、出来るだけ標準的で正確な診断をする様に、また臨床家との意見交換を大切にする様に心がけています。細胞診は細胞検査士によるスクリーニングが、診断の質を担保する重要な作業です。当院では5名の細胞検査士が全例ダブルチェック体制でスクリーニングを行っています。 「病理解剖」は、治療の甲斐なく亡くなられた患者様の体を調べさせていただく行為で、生前の診断の確認、治療効果の判定、死因の究明などを行います。病理解剖は今後の医療の質の向上に結びつく重要な役割を果たしています。


病理検査スタッフ 病理検査 

病理検査 細胞診 細胞診

生理検査

生理機能検査とは、検査機器を用いて、患者様の体から生体情報を測定、記録する検査です。


主な検査内容

安静時心電図 心臓が動くときに発生する弱い電気信号を記録し、心臓の状態を検査します。
仰向けに寝て両手・両足・胸部に電極をつけて記録します。
負荷心電図 踏み台を昇降し、負荷をかけて心電図の変化を観察します。
運動中や、重いものを持ったときに胸痛などの症状がある場合に実施します。
ホルター心電図 日常生活中の心電図を長時間(24時間)記録・解析をします。
短時間では検出困難な一過性の不整脈や、波形の変化を調べることが出来ます。
装着中は入浴やシャワーは出来ませんが、それ以外は普段どおりに生活していただけます。
心臓超音波検査 超音波で心臓の大きさや動きに異常がないかを調べます。
トレッドミル負荷試験 ベルトコンベアの上を歩く負荷をかけながら、心電図・血圧の変化を観察します。
呼吸機能検査 肺や気管支の状態を検査します。
鼻を押さえて、口をマウスピースをくわえ、口だけで呼吸をします。
検査技師の掛け声に合わせて、吸って、はいてを繰り返します。
脳波 脳から発生する電気現象を、頭皮に装着した電極から記録します。
新生児自動聴性脳幹反応 音の聞こえたときに出る脳波の一種を調べ、聴覚異常を早期に発見するための検査です。
終夜睡眠ポリグラフ検査 睡眠時無呼吸症候群など、睡眠呼吸障害の確定診断に必要な検査です。
睡眠の質、睡眠中の呼吸状態などを記録します。
頸部血管超音波検査 頚動脈の動脈硬化の有無を検査します。
脈波図検査 上腕と足首の血圧比を計測し、足の動脈に狭窄や閉塞が無いかを検査します。
神経伝導検査 末梢神経を微弱な電気で刺激し、神経を伝わる速さや波形の大きさを観察します。



 この他に、閉塞性睡眠時無呼吸治療機器のCPAPの管理を行っており、心臓カテーテル検査、ペースメーカー植え込みやペースメーカーチェックにも関わっています。 患者様に安心して検査を受けていただけるよう心掛けています。


生理検査1 生理検査2
 生理検査3 生理検査4

中央採血室

円滑に業務を行えるよう自動採血管準備装置の管理を行っています。


中央採血室

黒部市民病院

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