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治療装置

放射線療法とは

 放射線療法は、病気を治すのに効果的な高エネルギーのX線や電子線といった放射線を用いて、細胞の分裂・増殖を抑え病巣を死滅させる治療法です。 この放射線を発生させる装置をリニアック装置(直線加速装置)と言います。 放射線治療は、外科手術とは異なり体に負担が少なく、患部の臓器の機能や形態を維持できるところに利点があります。


当院のリニアック装置  (Varian社製Clinac2100C-S)
当院のリニアック装置 
(ELEKTA社製Synergy)

4, 10MVのX線と4,6, 9,12,15 MeV の電子線を発生
4, 6,10MVのX線と4,6,8,10,12,15 MeV
の電子線を発生

当院の放射線治療の特色

■より正確な治療位置へ

 当院のリニアック装置は、治療寝台上で治療前にCTを撮影できます。従来は確認が困難であった軟部組織まで判別ができ、正確に治療部位の位置を把握することができます。 さらに位置合わせは6方向(従来の縦、横、高さ、水平回転の4方向に加え2方向の回転軸)の駆動が可能な寝台を装備しているため、より精度の高い放射線治療が可能となりました。
 これにより正常組織に対する線量を減らすことが可能で、合併症の軽減が期待できます。



治療前に撮影したCT画像をもとに
治療部位の位置のズレを計算します。


外線カメラにより、寝台の移動を
制御しています。 非常に 精度の
高いシステムで、0.1mm、0.1°
まで認識することができます。


赤線の方向が従来よりあった4方向。
黄色線の回転方向が新たに可能と
なった2方向。 この6方向の寝台の
移動により、治療する部位の位置の
補正が可能になります。



■あらゆる形、大きさにフィット

 当院のリニアック装置のガントリー内部には5mm幅のMLC(マルチリーフコリメータ)が左右80対160枚装備されています。
 MLCとは放射線を照射する範囲や形を設定するもので、あらゆる治療部位の大きさ、形状に合わせることが可能です。

 これにより正常組織に対する線量を減らすことが可能で、合併症の軽減が期待できます

 


リニアックガントリー内部


リニアック照射口のMLC

 

■三次元で捉える治療計画

 がん細胞は、放射線によって破壊されやすいため、がんの治療に有効です。
 最近ではコンピュータ技術の発達により、放射線治療計画装置を用いて照射する部位や範囲、線量分布などを計算することができ、三次元的に照射する方向を確認することができます。


線量分布図(等線量曲線)

■治療計画支援システムの導入

 当院では、遠隔放射線治療計画支援システムを導入しています。このシステムは、インターネットを利用し、金沢大学の放射線治療専門医による遠隔支援を受けることができ、大学病院の豊富な経験と高い治療技術を当院の放射線治療に活かすことができます。

 

■チームで支える

 非常勤の放射線治療医2名、診療放射線技師(治療技師)3名、医学物理士の資格を持つ放射線治療品質管理士1名、看護師1名、医療事務員1名が1つのチームとなり治療業務を行っています。

 

放射線治療の進め方

1 診察
 放射線治療医が診察を行い、放射線治療の適応を判定して、検査結果、年齢や身体の状態、希望などを考慮し適切な治療法を決定します。

 

2 位置決め
 初回診察時にシミュレータ室でCTスキャンを 撮像し、放射線をあてる位置決めの作業を行います。
 その際、これからの治療の目印となる印をインクで 皮膚に付けさせていただきます。
 また、部位によっては固定具を作製します。
 全部で30分から1時間程かかる作業となります。


治療計画用CT (シーメンス社製)

 

3 放射線の照射
 翌日もしくは翌週から第1回目の治療を開始します。初回の治療時には位置合わせなどに30分程度の時間がかかりますが、2回目以降は10分程度で終わります。実際に放射線が照射されているのは、数秒から数分程度です。
原則として土日・祝日を除く毎日治療を行います。

 

4 経過観察
 放射線治療中は週に1回、放射線治療医の診察を行っています。何か変わったことなどがありましたら、どのようなことでも結構ですので治療医や看護師および技師にご相談ください。
放射線治療後は、定期的な診察やCT、MRI、超音波などの画像診断で、治療効果の判断や副作用が出ていないか経過観察しています。

 

安心・安全に

 医療事故や医療ミスを防止し、安心と安全を確保することは医療従事者の責務です。また、品質保証(QA)/品質管理(QC)を通して実践されなければなりません。
 当院では、全症例に対して放射線治療計画装置で計算された放射線の量に誤りがないか、治療計画装置とは別のMU検証システム(放射線の量を計算するシステム)を用いてモニタ単位を確認しています。さらに線量計を用いて放射線の量を実際に測定し、安全に安心して放射線治療が受けられるようにしています。
 また、毎年「計量法認定事業者による治療用線量計校正」を受け、定期的に第三者評価機関による「放射線治療照射装置の出力線量測定」を受審し、適正な線量が出力されている評価を得ています。
 今後も更に研鑽を重ね、院内他科、連携病院と協力しながら精度の高い放射線治療を進めていきたいと思っております。


計量法認定事業者による治療用線量計校正実施証明書

治療用照射装置出力線量の第三者機関による測定実施証明書

 

 

黒部市民病院

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